みみの無趣味な故に・・・

読書感想、本にまつわるアレコレ話。時々映画、絵画鑑賞の感想も書いてます。

2023-08-01から1ヶ月間の記事一覧

『マークスの山』 髙村 薫

マークスの山(上) (新潮文庫) 作者:薫, 高村 新潮社 Amazon マークスの山(下) (新潮文庫) 作者:薫, 高村 新潮社 Amazon おすすめ ★★★★☆ 【内容紹介】 「マークスさ。先生たちの大事なマ、ア、ク、ス! 」。あの日、彼の心に一粒の種が播かれた。それは運…

『街とその不確かな壁』 村上 春樹

街とその不確かな壁 作者:村上春樹 新潮社 Amazon おすすめ ★★★★☆ 【内容紹介】 十七歳と十六歳の夏の夕暮れ……川面を風が静かに吹き抜けていく。彼女の細い指は、私の指に何かをこっそり語りかける。何か大事な、言葉にはできないことを――高い壁と望楼、図書…

『コメンテーター』 奥田 英朗

コメンテーター ドクター伊良部 (文春e-book) 作者:奥田 英朗 文藝春秋 Amazon おすすめ ★★★★☆ 【内容紹介】 直木賞受賞、累計290万部の「伊良部シリーズ」、17年ぶりの新刊です低視聴率にあえぐワイドショーのスタッフの圭介は、母校のつてで美人精神科医を…

『収容所から来た遺書』 辺見 じゅん

収容所(ラーゲリ)から来た遺書 (文春文庫) 作者:辺見 じゅん 文藝春秋 Amazon おすすめ ★★★★★ 【内容紹介】 敗戦から12年目に遺族が手にした6通の遺書。ソ連軍に捕われ、極寒と飢餓と重労働のシベリア抑留中に死んだ男のその遺書は、彼を欽慕する仲間達の…

『無人島のふたり 120日以上生きなくちゃ日記』 山本 文緒

無人島のふたり―120日以上生きなくちゃ日記― 作者:山本文緒 新潮社 Amazon おすすめ ★★★★★ 【内容紹介】 これを書くことを、お別れの挨拶とさせて下さい。 思いがけない大波にさらわれ、夫とふたりだけで無人島に流されてしまったかのように、ある日突然にが…

『悪と無垢』 一木 けい

悪と無垢 作者:一木 けい KADOKAWA Amazon おすすめ ★★★★☆ 【内容紹介】 「逃げなきゃ。この女のそばにいるのは危険すぎる」新人作家・汐田聖が目にした不倫妻の独白ブログ。ありきたりな内容だったが、そこまで登場する「不倫相手の母親」に感情をかき乱さ…

『ハンチバック』 市川 沙央

ハンチバック (文春e-book) 作者:市川 沙央 文藝春秋 Amazon おすすめ ★★★★☆ 【内容紹介】 第169回芥川賞受賞。 「本を読むたび背骨は曲がり肺を潰し喉に孔を穿ち歩いては頭をぶつけ、私の身体は生きるために壊れてきた」 井沢釈華の背骨は、右肺を押し潰す…

『日の名残り』 カズオ イシグロ

日の名残り (ハヤカワepi文庫) 作者:カズオ・イシグロ,土屋 政雄 早川書房 Amazon おすすめ ★★★★★ 【内容紹介】 品格ある執事の道を追求し続けてきたスティーブンスは、短い旅に出た。美しい田園風景の道すがら様々な思い出がよぎる。長年仕えたダーリントン…

『スワン』 呉 勝浩

スワン (角川文庫) 作者:呉 勝浩 KADOKAWA Amazon おすすめ ★★★★★ 【内容紹介】 ショッピングモール「スワン」で無差別銃撃事件が発生した。死傷者40名に迫る大惨事を生き延びた高校生のいずみは、同じ事件の被害者で同級生の小梢から、保身のために人質を見…