みみの無趣味な故に・・・

読書感想、本にまつわるアレコレ話。時々映画、絵画鑑賞の感想も書いてます。

2022-05-01から1ヶ月間の記事一覧

『ほかに誰がいる』 朝倉 かすみ

ほかに誰がいる (幻冬舎文庫) 作者:朝倉 かすみ 幻冬舎 Amazon おすすめ ★★★☆☆ 【内容紹介】 「十六歳だった。あのひとに出会うまで十六年もかかってしまったという気持ちは、後悔に少し似ている―」。本城えりが電車の窓越しに、賀集玲子の姿を見初めたのは…

『私の頭が正常であったなら』 山白 朝子

私の頭が正常であったなら (角川文庫) 作者:山白 朝子 KADOKAWA Amazon おすすめ ★★★★★ 【内容紹介】 私の哀しみはどこへゆけばいいのだろう。切なさの名手が紡ぐ喪失の物語。最近部屋で、おかしなものを見るようになった夫婦。妻は彼らの視界に入り込むそれ…

『献灯使』多和田 葉子

献灯使 (講談社文庫) 作者:多和田 葉子 講談社 Amazon おすすめ ★★★★☆ 【内容紹介】 大災厄に見舞われ、外来語も自動車もインターネットもなくなり鎖国状態の日本。老人は百歳を過ぎても健康だが子どもは学校に通う体力もない。義郎は身体が弱い曾孫の無名が…

『ダブルバインド』 城山 真一

ダブルバインド 作者:城山 真一 双葉社 Amazon おすすめ ★★★☆☆ 【内容紹介】 金沢東部署刑事課長の比留は公私ともにがんじがらめの大ピンチ。妻を病気で亡くし、娘は高校を不登校。強盗犯を取り逃がして人事で左遷も確定していたが、管内の駐在所員が撲殺さ…