みみの無趣味な故に・・・

読書、、映画、、音楽、、ゲーム、、インドア大好き。。感想を書いてます。

『私の家では何も起こらない』 恩田 陸

 

私の家では何も起こらない (角川文庫)

私の家では何も起こらない (角川文庫)

 

 

おすすめ ★★★★★

【感想】
わたし、こういうの好き。。📖💕2回読みました。

「何も起こらない」嘘です。すごい濃厚な事が巻き起こってます。。

小さな丘にある古い屋敷。この屋敷で巻き起こる過去の惨劇の数々。かつての住民たちの痕跡が屋敷内のあらゆる所に存在している幽霊屋敷。。この屋敷に住む女性作家の元に訪れる幽霊屋敷マニアと名乗る男。。キッチンで殺しあう姉妹。子供たちを主人に食べさせる女。連続殺人鬼の美少年の自殺。。一話一話それぞれが異色でどれもひんやりとした恐怖を感じながら、足を踏み入れたい気持ちに駆られる。。事件ひとつひとつがグロテスクで暴力的なのに、なぜか穏やかで夢の世界に入り込んでしまったような優雅な心地よさ。。

あとがきでカバーデザインの名久井直子さんとの作品解説対談も面白い。外国風の古い洋館のイラストではなく、内側を見せようとありそうな道具類の絵にしたなど。。古典的幽霊屋敷の話題も楽しい。。

怪異は必ず一人の時に起こる。。一人で家にいる時に読んでほしいです。。どこかでカサカサ音が聞こえるかも。。

『あなたの人生、片づけます』 垣谷 美雨

あなたの人生、片づけます (双葉文庫)

あなたの人生、片づけます (双葉文庫)

 
 

 おすすめ 


【ケース1 清算】恋人との5年越しの関係に不安を抱く汚部屋に住むOL。

【ケース2 木魚堂】妻に先立たれた木魚職人。家事が何一つできない父の世話をする娘の苛立ち。

【ケース3 豪商の館】大きな屋敷で暮らす老婆の孤独。整然とされているが...。

【ケース4 きれいすぎる部屋】どの部屋も散乱しているが、ある部屋だけをきれいにしている専業主婦。

 

【感想】
片づけ屋・大庭十萬里。片づけるのではなく片づける方法を教えます。「全部、捨てましょう」(これ、ほんとにスッキリするのよね🚮)

 一番の悩みどころは親の家。。これは頷ける。。生きてるうちに整理整頓をしてほしいけど、なかなか言いにくいこと。祖母の遺品整理を手伝ったとき、祖母の持ち物の量に驚きました。形見分けする物と処分する物を仕分けしていくのだけでも大変。。気をつけようと思いました。

 

【ケース4】は心痛む。妹の菜々美の気持ちが痛感。。子供を亡くした母親の憔悴ぶりと自分に対しての扱い方。。まだ中学生だから、複雑な心境をグレてしまう事で表現してるけど、大人になると、そうも言ってられない。。息子を失った母親の悲しみと残されてしまった子供の気持ち。。根が深くなっていくので、、切実な思いで読みました。

 

知らぬ間に物に支配されていく部屋。。不要物の中で暮らしていく人たちの心理状態を探り、、根本の原因を解決していく人生の片づけ術。。不安、孤独、トラウマなど、意識下に潜む見知らぬ自分を受け入れていくと、気持ちが楽になるんだろうなぁ。。お家、全とっかえしたくなるわ笑🏠✨

 

『あなたのゼイ肉、落とします』 垣谷 美雨

 

あなたのゼイ肉、落とします

あなたのゼイ肉、落とします

 

 おすすめ 

 

【感想】

【ケース1】痩せて美人の女性が太ってしまったところから、周囲の反応の変化に戸惑い、苛立ち、孤独に落ちていく。。 

【ケース2】元華族の家系の末娘。。痩せて美人の姉たちに比べ太っている事で、自信を見失う。。

【ケース3】 突然の事故である時期の記憶を失うエリート社員。意識を戻ししてから、自分が太っていることに愕然。厳格な父との関係、会社の同僚たちの微妙な態度に、不安を覚える。。

【ケース4】母子家庭の小4の男の子。学校でイジメに遭うが、昼も夜も働く母親に心配をかけないように、我慢の日々を送る。。 

 

4人の太ってしまった人達のダイエット苦悩を解決していくお話。。4つのケースは少しずつ自分にも通じるものがあり、多少不安にもなったけど、大庭小萬里さんが、厳しく的確に解決してくれます。。はぁ。仰る通りでございます。。 この中で、【ケース2】と【ケース4】が良かった。

 

心のゼイ肉を落とさないと、、体のゼイ肉はなかなか落とせないようです。生活を整える事の大事さを痛感しました。

『あなたは、誰かの大切な人』 原田 マハ

あなたは、誰かの大切な人 (講談社文庫)
 

 おすすめ ☆☆

 

【内容紹介】

勤務先の美術館に宅配便が届く。差出人はひと月前、孤独のうちに他界した父。つまらない人間と妻には疎まれても、娘の進路を密かに理解していた父の最後のメッセージとは……(「無用の人」)。歳を重ねて寂しさと不安を感じる独身女性が、かけがえのない人に気が付いたときの温かい気持ちを描く珠玉の六編。

 

じんわりする場面もあるけど、疲れた心に、さらに疲れてしまった。。タイミングの合わない本ってあるね。今度また読んでみます。

『完璧な家』 B・A・パリス

 

完璧な家 (ハーパーBOOKS)

完璧な家 (ハーパーBOOKS)

 

おすすめ ★★★☆☆

【内容紹介】

郊外の豪華な邸宅で暮らすグレース。ハンサムで優しい夫にも愛され、人は彼女を“すべてを手にした幸運な女”と羨む。だが、真実を知る者は誰一人いない―グレースが身も凍るような恐怖のなか、閉ざされた家で“囚人”同然の毎日を送っていることなど…。理想の夫婦の裏の顔とは!?

 

【感想】

やっと解放された。。イケメンで優しい夫・ジャックに愛される妻・グレースの誰もが羨む完璧な結婚生活は、監禁、監視、拘束、脅迫の日々だった。完璧な結婚生活を演じさせられる恐怖の日常。ダウン症の妹・ミリーと隣人のエスターとのささやなな交流の場面がとても緊張感を増す。夫の監視下のもと、うまく切り抜けていけるか。。とにかく疲れた。わたしには読みにくかったのか、苦痛だったのか、、何度か閉じてしまった本です。。

『ビロウな話で恐縮です日記』 三浦 しをん

 

ビロウな話で恐縮です日記

ビロウな話で恐縮です日記

 

 

おすすめ ★★★★★

【内容紹介】

人生に退屈なことなど何もない

天下無敵の妄想体質作家・三浦しをんが贈るミラクル・ダイアリー・エッセイ!
著者自身による愛てんこもりの脚注&書き下ろしのおまけも収録!

 

【感想】

借りてから、数ヶ月。。じっくり楽しみました。。面白すぎて、終わりに近づく頃には読み終わりたくない気持ちで、付箋箇所をまた読むなど、、結局、2回読みました。(お気に入りのお話は何度も読んでる。。)

しをんさんのお言葉を借りるならブラッケスト・マーライオン(ものすごく腹黒い愚痴をマーライオンのごとく吐き出すこと)を無性にしてみたい。。笑笑。。

日記を継続して行くのがいかに難しいか。日記は記録への執念。個人的な記録のようで、他者へ向けて開かれてる。。誰かとつながりたいという欲望の表現なのではないかと、しをんさんは推測してました。。納得。。
お友達の帯付き。。全くその通り😊📖🎶

『ぶたぶたの甘いもの』 矢崎 存美

 

ぶたぶたの甘いもの (光文社文庫)

ぶたぶたの甘いもの (光文社文庫)

 

 

おすすめ ★★★★☆

【内容紹介】

町の小さな稲荷神社の参道に、知る人ぞ知る「和菓子処しみず」はある。春夏秋冬、季節のスイーツを求めて暖簾を潜れば、絶品和菓子に、甘酒、おでんや焼きそばまで、旨いものが勢揃い。店の主人・山崎ぶたぶたにも、運がよければ出会えるはず。変わった名前だけれど、その正体は…?疲れたとき、悩んだとき、ぶたぶたの作る甘~い和菓子で、ひと休みしていこう。

 

【感想】

和菓子屋さんに訪れる人々が甘い和菓子でほっこり不思議体験をする短編集。
和菓子職人で店主・山崎ぶたぶたさん。絶品和菓子の数々を作る腕前と、運転も気配りも上手で、表情豊か(出会った人たちの主観)なぶたのぬいぐるみ。バレーボールサイズで妻子あり。。色々と突っ込みたいところ満載だけど、あえて突っ込まない登場人物たち。。心のつぶやきは笑える。。

一話ではパワースポットに訪れた女性とのドタバタふれあいがあり、まだこの回では馴染むことができなかった(受け入れる事柄が多い)
次第に、不動産屋に就職し、めまぐるしい業務を海苔団子で乗り切った若者や夫の急逝に悲しみ泣き続ける妻が突如、夫との思い出の栗きんとんを食べに行く話や父親との関係に悩む息子が途中下車した街で家族との在り方を見つめ直すという...ぶたぶたさんとのふれあいで大きな戸惑いの中(これは当然の反応)、心軽やかになっていくお話。
日々の疲れで、読書もままならないわたしも、、見た目はぬいぐるみ、中身は中年男性。。とても斬新で、思わぬ癒しをいただきました。。

ぶたぶたシリーズでぶたぶたさん、寿司職人、カウンセラー、刑事、ごく普通のお父さんなど、あらゆる職で、大活躍してるようです。。これは、他も気になるね。。🐷