みみの無趣味な故に・・・

読書、、映画、、音楽、、ゲーム、、インドア大好き。。感想を書いてます。

『あまからカルテット』 柚木 麻子

 

あまからカルテット (文春文庫)

あまからカルテット (文春文庫)

 

おすすめ ★★★★☆

 

【内容紹介】

女子校時代からの仲良し四人組。アラサーに迫り来る恋や仕事の荒波を、稲荷寿司やおせちなど料理をヒントに無事解決できるのか――彼女たちの勇気と友情があなたに元気を贈る! 危うく美しい29歳たちを描く傑作ラブ・コメディ

 

【感想】

中学の頃からの女友達4人組。。ピアノ講師・咲子。月刊誌の編集者・薫子。デパートの美容部員・満里子。専業主婦・由香子と、、環境も性格も全く違う4人。
恋愛、仕事、結婚、それぞれの困難を4人で助け合う友情物語。。頼ること、甘えることに不慣れな4人だからこその結束力は、、女性的な芯の強さを感じられる。。女の友情はほんの些細なことでも壊れやすいけど、この4人からは微塵にも感じられないところがとてもうらやましくもあり、、とても微笑ましくもあり、、なんといっても出てくるお料理がおいしい一冊でした。

『六番目の小夜子』 恩田 陸

 

六番目の小夜子 (新潮文庫)

六番目の小夜子 (新潮文庫)

 

おすすめ ★★★☆☆

 

【内容紹介】

津村沙世子――とある地方の高校にやってきた、美しく謎めいた転校生。高校には十数年間にわたり、奇妙なゲームが受け継がれていた。三年に一度、サヨコと呼ばれる生徒が、見えざる手によって選ばれるのだ。そして今年は、「六番目のサヨコ」が誕生する年だった。学園生活、友情、恋愛。やがては失われる青春の輝きを美しい水晶に封じ込め、漆黒の恐怖で包みこんだ、伝説のデビュー作。

 

恩田陸の世界に浸りたくて、大好きな理瀬シリーズ『麦の海に沈む果実』を読もうと思ったら、、本棚になかった(誰かにあげちゃったみたい。買わねば。)じゃ、続編の『黄昏の百合の骨』と思ったけど、なぜか手が小夜子伝説へ。。再読。。

懐かしい不思議な学園ミステリー。。淡い恋愛もあり、恩田作品には欠かせない謎の少女、終始不穏の空気が漂う緊張感。。

成績優秀の人気者・関根秋、分析力が意外にある明るい秋の親友・唐沢由紀夫、真面目でしっかり者の花宮雅子、謎の美少女転校生・津村沙世子。。

今年選ばれたサヨコは誰か?サヨコ伝説の裏には何が隠されているのか?

各々の思いを巡らすサヨコの謎。。

 

恩田ワールドがここから始まったと思うと、、最初に読んだ時より、楽しめたかなぁ。。

 

『水銀灯が消えるまで』 東 直子

 

水銀灯が消えるまで (集英社文庫)

水銀灯が消えるまで (集英社文庫)

 


おすすめ ★★★★☆

 

【感想】

歌人でもある東さんの初小説集。初めての作家さん。。とても楽しめました。

 

人生に疲れてしまったわけありの人々がふと足を向ける「コキリコ・ピクニックランド」 寂れた遊園地で出会う不思議な全6話の連作短編集。

 

デビュー作「長崎くんの指」は物置に住む女が長崎くんの指に恋をするお話。物置女も気になるけど、、綺麗な手の持ち主・長崎くんがとっても気になる。最後に「長崎くんの今」で長崎くん再登場。。とても不安定で曖昧でなんとなくな長崎くん。。手が見たい。。

 

突然、家の前で行き倒れていた記憶喪失の女性と暮らすお話「道ばたさん」は楽しかった。不審者との暮らしを楽しむ母に違和感を持つイガイガモヤモヤの中学生・麻美の心の声が可愛い。。「うかうかしていた。うかうか道ばたさんを好きになってしまった」  笑。

 

しんみりしたのが「アマレット

父と母と田舎を嫌う美人のマリアさん。都会暮らしに疲れ、遊園地で勤める。。この話が一番現実的で、切なくて、美しい。


居場所のない決して幸せとは言えない人々が通過する遊園地。。とても怖い内容なのに、ふんわりした言葉の表現と可笑しみのあるユーモアの数々が深刻さを感じさせない。まさにトーヒコー本。。この不思議感、、好きかも。。

『四十路越え!』 湯山 玲子

 

四十路越え! (角川文庫)

四十路越え! (角川文庫)

 

 おすすめ ★★★☆☆

 

【内容紹介】

四十路、それは人生の折り返し地点。変えたい自分と変えたくない自分とがせめぎ合う、のっぴきならない状況だ。褒めてくれる人は激減、腰を抜かすような老化の兆しが現れ、経験のない仕事のトラブルが。だが、四十歳は人生大仕切り直しのエポックでもある!若い時に体得した「自分らしさ」はもうイタい。人から選ばれなくても結構、「規格外」の気概で生きるしかない。第二のエンジンをふかせ、人生の突破口がここにある!!

 

【感想】

四十路の恋愛、セックス、健康、美容、ファッション、仕事を赤裸々に語り、攻撃的に謳歌するパワーに圧倒された。前半部分は過激ですごい。。

男性の性欲中心恋愛、女性の恋愛夢見がち、性事情のタブー化、「恋愛体質女」へのダメ出し。。バッサリハッキリ物申す。。ふむ。すごい。

健康のヨガについてはかなり共感した。「精神的な辛さ、落ち込みを確実に良い方向に向かわせる力」わたしも実感してます。

ファッションのイタさと外見と内面の落差の損は、、頷けた。人の第一印象はどうしても見た目。。外見がかっこいいのに中身がない残念な女性が溢れてる中、外見が無難なのに、内面が実にオモロイ女(作者はオモロイ女になれと言ってます)は素通りしてしまう悲しさがある。。アピール力、大事?

最後の仕事は、とても参考になりました。起業のススメは、なかなか勇気がいるけど、経験値の高い女性は知識を得て積極的に取り組むのは賛成。。社会から退いてしまった女性へのエールにもなると思います。焦りも多少感じたけど笑。

 

 

『スロウハイツの神様』 辻村 深月

 

 

スロウハイツの神様(上) (講談社文庫)

スロウハイツの神様(上) (講談社文庫)

 
スロウハイツの神様(下) (講談社文庫)

スロウハイツの神様(下) (講談社文庫)

 

おすすめ ★★★★☆

 

【感想】

人気作家チヨダ・コーキの小説で人が死んだ。少年少女たちの殺し合いが起きた事件から10年。

アパート「スロウハイツ」オーナーで人気脚本家・赤羽環は漫画家、画家、映画監督の卵達、チヨダ・コーキと共同生活をする。

上巻は人物紹介、出会い、夢に向かうクリエイターたちの日常が描かれる。。赤羽環やチヨダ・コーキの才能に刺激を受ける住民たち。ライバル意識が芽生え、ぶつかり合うシーンなど、熱い展開が繰り広げられたり、新たな人気作家やニセチヨダ・コーキが現れ、謎めいた方向に。。

下巻は環境に少し変化があり...。環の過去やニセモノコーキ探しなど、、ミステリー要素と素敵なエピローグからのラストシーン。。赤羽環の愛情を超える友情物語が「優しさ」に溢れてて、一気読みでした。

作品が与える影響力。。人の命も奪うかもしれないけど、生も与える。。仕事への覚悟、夢、誇りがとても真摯に描かれて、、幅広く読んでもらいたい一冊。。

 

クリエイターたちの思いやりシェアハウス、面白かった。。個人的に気になる人物・スー(炊事担当、画家の卵の森永すみれ)のダメンズとの恋愛と環との友情にはハラハラズキズキでした。。ε=( ̄。 ̄;)フゥ

 

さてさて、、ややネタバレになりそうだけど、、チヨダ・コーキも大絶賛した人気作家・幹永舞の正体は??これは辻村作品っぽい謎ね。。クールに演技してるわね。。そこがわかると、また違った側面を見せる要素にもなると思う。。

『最後の恋』 伊坂 幸太郎他

 

最後の恋 MEN’S―つまり、自分史上最高の恋。 (新潮文庫)
 

おすすめ ★★★☆☆

 

忘れられない恋。。女にはわからない、愛すべき男心。。だそうです。


「僕の舟」伊坂 幸太郎 

50年前銀座通りで出会った男性の行方を探偵・黒澤に依頼。。たった四日間だけの恋。。寝たきりの夫の看病をする妻の遠い昔の思い出が意外な結末に。。(偶然過ぎる奇跡。。伊坂さんらしい。。ところで、黒澤さんってあの泥棒の黒澤さん?って所がひっかかった。。💭)


「3コデ5ドル」 越谷 オサム

切り花を買いに来る日本人観光客女性・ケイコ(仮名)に恋をするジョン。。日本語を勉強し、仲良くなるが、彼女はただの観光ではなく目的は悲しい現実だった。。(なぜか控えめ女性はケイコと仮名をするアダルトショップ店長・ポノレノ。。根拠はなさそう笑)


「水曜日の南階段はきれい」 朝井 リョウ

軽音部の神谷光太郎は、将来の夢はM大の憧れのバンドサークルに入ること。。いつも水曜日に南階段をきれいに掃除する夕子さんに英語を習う。。クラスで地味な夕子さんがなぜ、水曜日に南階段を掃除するのか?

(この話が一番好き。小声で早口で努力家の目立たない夕子さん。。人気者の男子は惹かれそうな女子ね。。彼女の夢や掃除をする理由。。青春だぁ。。💕)


「イルカの恋」石田 衣良

東京で、仕事と恋を失ったあゆみは実家の葉山に戻り、カフェで働くこととなる。カフェオーナー・祐介と恋人・千尋。。月に数回お酒に溺れる千尋。二人の間には深い事情がある様子。。(あゆみのこれからを思うと、、とても辛い)


「桜に小禽」 橋本 紡

同棲していた2人が、別れ、引っ越しをする日。2人の出会いから幸せだった頃を振り返る。。(まだやり直せそうな2人だけど、、人生は恋だけではないのだ)


「エンドロールは最後まで」 荻原 浩

結婚しないと決めた女が一人で過ごす映画館。。帰りの牛丼屋さんで、声を掛けられた男と恋をする。。理想の男性のようだが、、なんだか怪しい方向に。。(男が女にお金の話をする時点で、、アウトでは?)


「七月の真っ青な空に」 白石 一文

犬猫の里親探しのボランティアをする蓮。猫の里親として、イラストレーターの徳永と出会う。お互い、婚約者、妻と死別をされる過去が。。心が死んだまま生きる2人。。(心も生きてる。。地道に。。)

 

ふと思う。。どの男性もどこか頼りなくて、、少し弱い。。そういう男性を支える女性。。これが理想の女性なのかも。。

男性って、、過去の恋愛を美しく保存しているのかもしれないね。。

 

 

 

『家守綺譚』 梨木 香歩

家守綺譚 (新潮文庫)

家守綺譚 (新潮文庫)

 

おすすめ ★☆ 

 

【感想】

時代は100年前。。売れない作家・綿貫が学生時代に亡くなった親友・高堂の実家の家守をすることに。庭付き池つき電燈つきの家。。とても居心地の良さそうなお家には時折不思議な者たちが訪れる。。綿貫と来客たちの交歓記録。。

 
鳥、竜、河童、狸、鬼、人魚、亡友などが突如現れ、綿貫を驚かせる。綿貫さんのいかなる化け物でも、向き合う心が素敵。。

数々の賑やかな交流も100年前の日本の風景、生活、自然の地を想像すると、、奇異な生き物たちとの共存が綿貫の日常に溶け込み、いつのまにか不思議な世界とは思えなくなる。梨木さんの穏やかで、静かな文章が腰を抜かす日常、時には心騒つかせる悲しい日常も風のように通り過ぎる心地よさを感じさせてくれる。

 

四季折々に見せる庭の風景と消えてゆく儚げな花々たち。。季節が来れば、再会できる草花たちとの楽しいひと時。。文明社会にいると、自然の声に耳を傾ける事を忘れてしまう。。草花たちがどんな声でどんな会話をしているのか、聞きたくなりました。

 


以前、疲れた心に効く本という帯に惹かれ読んだ本が疲れを増幅させてしまった事があった。。こちらの本はストレスを感じた時に、読むと、、心が穏やかになり、浄化されていく気持ちになりました。。わたしにはとても心地よさを与えてくれた一冊😌📖✨