みみの無趣味な故に・・・

読書感想、本にまつわるアレコレ話。時々映画、絵画鑑賞の感想も書いてます。

『ウソみたいな人体の話を大学の先生に解説してもらいました。』 中尾 篤典 毛内 拡

 

おすすめ ★★★☆☆

【内容紹介】

私たちは自分の体のことをどのくらい知っているでしょうか?
ジェットコースターで結石を出す、うんちを移植してガンや認知症を治す、万引きや虐待の時に活性化する脳の部位がある…こうした研究は実際に存在するものです。
そして、最先端の研究分野ではこのほかにも身体や病気について次々と新しい事実が明らかになっています。またその研究結果の活用法は、病気の治療だけにとどまらず、人類をさらに快適で便利な世界へと誘う可能性も秘めています。
さあ、あなたも人体という謎を解き明かす知的体験の渦へと飛び込んでみませんか?

【感想】

ひきこもりが血液検査でわかるというコラムを読んで興味を沸き、この本を読んでみました。

怪我の死亡率や病気のなりやすさも血液型でわかる?赤い光を見ると視力が回復?鼻をほじると認知症になる?病と戦う免疫のメカニズム、脳を強化する手の秘密、脳とメンタルの関係、AIは人体をどう変えるのか?などなど、知的好奇心を高める内容でした。

脳のはたらきがすごい。身体に指令を送る脳。特に視覚からの情報は常時、膨大な量を処理しているため、リアルタイムで発信するのが困難なため、過去15秒間の情報を平均化した映像で現在の視覚を作り出しているそうです。現実は追っかけ再生だったのかぁと驚き。

朗報?紙読書とスマホ読書の読解力はどちらが上かという研究結果で、紙読書の方が高い。結果は予想通りだけど、研究内容が面白かった。脳の活動と呼吸パターンを測定。紙読書の方がため息が多く、脳の活動が少ないことが判明。ため息の間に脳細胞が休んでる。スマホの光で脳が活発。ため息も出ない。脳がバテバテで能力低下。。この本は電子書籍で読んでるので理解できてないかも笑。

これまた朗報?ダイエットも便移植で解決かも!?腸内細菌は身体に大きく影響するので、様々な研究が行われているようです。若いマウスから高齢マウスに便移植をしたら、認知機能と免疫力が大幅に改善という結果が。。太りやすい人に痩せた人の便移植をし、ダイエット成功など腸内治療に役立たせてるそうです。すごい。

基礎代謝は年齢を重ねても、それほど低下しない、代謝率は20代から50代は落ちないと判明したそうです。中年太りは代謝の低下が原因ではないということ。。この事実が残酷なのか、朗報なのか・・その人次第。

人体のメカニズムを理解するのは難しいけど、ユニークな研究内容が盛りだくさんで面白かったです。世界中の研究者の様々な研究が治療法だけにとどまらず、わたしたちの身近な暮らしを快適で便利にもしてくれるのですね。わたしは脳の働き方改革をしていきたいと思いました。おやすみは大事。