おすすめ ★★★☆☆
【内容紹介】
昨年、突然この世を旅立った著者が2008年から21年までの13年間にSNSでつぶやいた日記や、多くの新聞や雑誌に寄稿した書籍未収録のものを中心にまとめた珠玉のエッセイ集。
【感想】
美味しいごはんを食べて、仕事して、友達と旅行して、断食して、仕事して、猫とまったりして、仕事して、たまに外を探検して、仕事して、壊れかけのパソコンと話して、仕事休んで、ひとりになりたくて、仕事して仕事して仕事して、たまに誰かと会いたくなって、人とふれあい、小説を書く。
文緒さんの日常が微笑ましくもあり、心身のお疲れには心苦しくもあり、文緒さんが幸せだとうれしくもあり、友人とのお別れでしょんぼりもあり、猫との最期に込み上げるものがあり、将来の夢がちらほら綴られていると切なくなる。。エッセイは素顔が垣間見えるので、距離をほんの少し縮めてくれる。文緒さんがもういないのかと、落胆が残るが、もう悩まなくてもいいんですよって、背中をそっとさするような温かな気持ちになりました。