みみの無趣味な故に・・・

読書感想、本にまつわるアレコレ話。時々映画、絵画鑑賞の感想も書いてます。

『月曜日の抹茶カフェ』 青山 美智子

 

おすすめ ★★★☆☆

【内容紹介】

川沿いの桜並木のそばに佇む喫茶店「マーブル・カフェ」が定休日の月曜日に、1度だけ「抹茶カフェ」を開くことに。ツイていない携帯ショップ店員と愛想のない茶問屋の若旦那、妻を怒らせてしまった夫とランジェリーショップのデザイナー兼店主、恋人に別れを告げたばかりのシンガーと実家の祖母と折り合いが悪い紙芝居師、時代に取り残されたと感じている京都老舗和菓子屋の元女将と自分の名字と同じ名前の京菓子を買いにきたサラリーマン。人は知らず知らずのうちに、誰かの背中を押していることに気づく、
一杯の抹茶から始まる、東京と京都をつなぐ12ヵ月の心癒やされるストーリー。

【感想】

『木曜日にはココアを』の続編です。

(前作の感想はコチラ→『木曜日にはココアを』 青山 美智子 - みみの無趣味な故に・・・

優しさが満ち溢れてて、小さな幸せがぽろぽろ。。じんわり心温まる12ヶ月のストーリー。ラストは思いもよらず、ホロリとしてしまいました。人の縁、巡り合わせに心打たれる年頃なのかもしれません。縁を結んでくれた人。人の縁を遡るとどこまでも繋がる人の手。どの手がひとつでも離れたら、たどり着けなかった出会い。誰かの縁に自分も関わっていたかもしれない。。こう考えると不思議だなぁ。。あずかり知らぬ他人を動かしたかもしれない。そのことを知らないってところが確かにいいね。。「大切にしたい人や物に対して誇れる自分でいること」。。まさに実感しています。時間もそうかもしれない。贅沢な時間を過ごすのも自分がその贅沢に値する人間でいることが大事なんだと思いました。