みみの無趣味な故に・・・

読書感想、本にまつわるアレコレ話。時々映画、絵画鑑賞の感想も書いてます。

『ため息に溺れる』 石川 智健

 

ため息に溺れる (中公文庫)

ため息に溺れる (中公文庫)

  • 作者:石川 智健
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2018/02/23
  • メディア: 文庫
 

おすすめ ★★☆☆☆

【内容紹介】

「ため息に溺れてしまいました」。立川市の蔵元医院で養子である蔵元指月の遺体が発見された。遺書の存在から警察は自殺と判断。だが女刑事・羽木薫の捜査で見えてきたのは、蔵元家の持つ権力や莫大な財産をめぐる闇。そして指月が胸に秘めた悲しい過去の記憶だった。誰からも愛された医師の死に隠された、驚愕の真実とは―。

【感想】

感想がとても難しい。。自分のお腹を刺してから遺書を書く異様な自殺現場。。警察は自殺と判断...するのかな?。筆跡が本人ならするのか。夫の自殺を不審に思う妻から再捜査の依頼。華麗なる一族からの依頼なので無下にもできず、有能な女刑事は捜査を嫌々進める。期待するほどの有能さはない。鍵を握る重要人物(美男子)に惹かれ、聞き取りそこそこで、お酒を楽しみ、酩酊し、二日酔いになるのはいかがなものかしら。。ちゃんと仕事してくれ〜。一族の経歴を外部調査する部下(頼りないと思われている)の方が有能な気が...笑。後半まで進展があまりないまま、家族からの密告や告白で急激に真相解明編へ。これじゃ捜査要らなくない?。。人間模様も浅く、内容も薄く、真相が無理やり感があり過ぎて、最後の指月の独白も早く終わってほしいと思いながら、ようやく読み終わりました。ミステリーなのに読むのが大変だったわ。わたしもため息が出ちゃう。笑