おすすめ ★★★☆☆
内容(「BOOK」データベースより)
遠く隔絶された場所から、彼らの声は届いた―慎み深い拍手で始まる朗読会。祈りにも似たその行為に耳を澄ませるのは、人質たちと見張り役の犯人、そして…。人生のささやかな一場面が鮮やかに甦る。それは絶望ではなく、今日を生きるための物語。しみじみと深く胸を打つ、小川洋子ならではの小説世界。
それぞれの物語は楽しく読めた。人質たちが大事な思い出を誰かに語っておきたいと思い、始めた朗読会。ただ、9人の物語の語り方がみな同じ口調?文体?なので、1人1人の物語という感覚はなく、一つ一つの短編集を読んでる感じでした。