おすすめ ★★★☆☆
【内容紹介】
短くて人を笑わせる話―単にネタを暗記するのではなく、笑いの構造を理解すれば、臨機応変・自由自在に小咄を創り出せる。本書では、日本人離れしたユーモアセンスの持ち主である著者が、世間に流布する笑いの法則を突き止めて分類し、自作も含めて豊富な例をあげながら、笑いの本質に迫る。詐欺にも似た、相手を錯覚させる方法、同じ内容の順番を変えるだけで悲劇が喜劇になる方法、マクロとミクロを反転させる方法など、思いがけないオチをつけるテクニックをマスターして、窮地に立ったときこそ、周囲に笑いを呼び込もう。
【感想】
小咄の極意は詐欺の手口にソックリだそうだ。いくつか小咄が紹介されていて、確かに最後のオチを見破られないように騙す手口が似ている。イワンの小咄で詐欺の手口が紹介されてる。。米原さんの小噺と解説。色々なパターンや小技を伝授してもらえます。数々の小咄に感心しちゃう笑。
読書が与える精神の刺激で起こる感情(怒り、悲しみ、喜び、幸福、尊敬、軽蔑など)の中で最も高く評価しているのは「笑い」だそうです。米原さんの『オリゴ・モリソヴナの反語法』はシビアな時代を生きる女性の物語ですが、とても明るく前向きで笑いが散りばめられていました。今、笑いが枯渇してるから、補充しないと!