おすすめ ★★★★★
内容(「BOOK」データベースより)
優秀な介護人キャシー・Hは「提供者」と呼ばれる人々の世話をしている。生まれ育った施設ヘールシャムの親友トミーやルースも提供者だった。キャシーは施設での奇妙な日々に思いをめぐらす。図画工作に力を入れた授業、毎週の健康診断、保護官と呼ばれる教師たちのぎこちない態度…。彼女の回想はヘールシャムの残酷な真実を明かしていく―全読書人の魂を揺さぶる、ブッカー賞作家の新たなる代表作。
映画を観てから気になり、購入。内容はわかっている分、とても入り込みやすかった。彼女たちの幼少時代から大人になるまでの人間模様が細かく書かれていたため、感情移入してしまい、映画より心打たれてしまった。「臓器提供」の為だけに生かされる。もはや人間扱いされていない彼女たちの生への執着、葛藤、希望が強く激しく求めているからこそ悲しさが倍増だった。