みみの無趣味な故に・・・

読書感想、本にまつわるアレコレ話。時々映画、絵画鑑賞の感想も書いてます。

『ソロモンの偽証 第I部 事件』  宮部みゆき

ソロモンの偽証 第I部 事件

ソロモンの偽証 第I部 事件

 

おすすめ ★★★★★

内容(「BOOK」データベースより)

 クリスマスの朝、雪の校庭に急降下した14歳。彼の死を悼む声は小さかった。けど、噂は強力で、気がつけばあたしたちみんな、それに加担していた。そして、その悪意ある風評は、目撃者を名乗る、匿名の告発状を産み落とした―。新たな殺人計画。マスコミの過剰な報道。狂おしい嫉妬による異常行動。そして犠牲者が一人、また一人。学校は汚された。ことごとく無力な大人たちにはもう、任せておけない。学校に仕掛けられた史上最強のミステリー。

 

第一部を読み終わった勢いで続きを読もうと思っても、さすがに体力と時間は限られているので立て続けに読むのはキツイ。でも続きが気になる。。。ドキドキワクワクな高揚感と、このボリューム(700ページ程度)があと2冊あるの?という疲労感が同時に襲ってきたので寝ます。 時代はバブルが弾ける前の90年。都内のどこにでもある中学校。どこにでもある日常が一転する事件が起きる。クリスマスイブに不登校だった生徒が学校で死体となって発見される。 自殺とみなされ、教職員、保護者、生徒達は動揺したまま、元の日常に戻りそうな時に、出てきた告発状。。。この告発状を巡るその後の展開が面白すぎる!教師、刑事、保護者の無力さ、メディアの横暴さ、生徒達の覚醒。当事者(実際同世代の子供の親ですし)の気分で読み耽ってしまいました。それと気になるのが、森内(とってもわかりやすいバカ教師) VS 垣内(壊れ始めた人間)の戦い。まだまだ真実まで程遠い。・・・では第二部を楽しみに就寝。