おすすめ ★★★☆☆
【内容紹介】
【感想】
世間の評価が高いけど、ホンスキーたち(信頼のおける読書友)には不評だった作品です。読みにくいという声がちらっと聞こえたのですが、思っているよりサクサク読める。。ただ退屈な間がかなりあった。地下建築全体が無理のある設定と幼い会話、タイムリミット一週間という状況に緊張感をなくすのか、まったりとして密室脱出ミステリーにしてはパニック感が薄い..。詳しくは言えないが殺人の動機に対して、これは..殺害しなくてもよかった、、探偵役の従兄や途中参加の家族の必要性もやや疑問..ご都合主義の設定も含め、事件も人物も地下建築も緊迫感もすべてが薄味で退屈さが助長されていくのだが、、ふと思い出した呉勝浩さんの『爆弾』。命の優劣を思い起こされる部分があった(タゴサクと犯人の身勝手さも同等かも笑)。。脱出するには生贄が必要、殺人を犯した者がなるべきだ。。生き残るために問われる命の倫理観。。ラストをバッドエンドと捉えるか・・期待しないで読むとライトに楽しめるミステリーだと思います。メフィスト賞受賞のデビュー作『絞首商會』も読んでみようと思います。