みみの無趣味な故に・・・

読書感想、本にまつわるアレコレ話。時々映画、絵画鑑賞の感想も書いてます。

『まぼろしハワイ』 よしもと ばなな

 

おすすめ ★★★★☆

【内容紹介】

パパが死んで三ヶ月。傷心のオハナは、義理の母でありフラダンサーのあざみとホノルル空港に降り立った。あざみの育ての親マサコの、永遠の踊りに出会い、薄青い空、濃い緑、白く尖った波を眺めるうちに、涙の嵐に襲われる日々が変わっていく。パパはもうどこにもいないけれど、人生は続くのだ。優しいハワイに包まれ、生命が輝き出す奇跡の物語。

【感想】

夜、ようやく家族が寝静まり、1人の贅沢な時間に最適な本でした。お久しぶりのばななさん。ハワイの本を読んだ事があると思っていたら、装丁記憶または、他の本だったようです。エッセイかな?とにかく、ハワイ気分を味わえるのはうれしい💕

義理の母・フラダンサーあざみと娘のオハナ。愛するパパが亡くなり、喪失感を抱えながらハワイの旅をします。パパとあざみの出会い、オハナの母との思い出、あざみの育ての親マサコの永遠の踊り、優しいハワイの空気、神秘的な景色、温かい食べ物が二人の心を浄化していきます。パパもママも失ったけど、オハナの人生は続く。天国もハワイも人生も素敵なことばかりじゃない。でも一瞬くらい美しいときもある。だから人は何度も再生するのかも。。

「銀の月の下で」という物語ではハワイの風土をより感じられ、不思議なエネルギーがゆったり染み込んできて、疲れた心身を癒してくれます。月の光の魔法にかかってしまったようだ。これは...ハワイに行きたい気持ちが高まってきてしまう。ハワイで何も考えずにぼーっとしたいなぁ。夕陽を眺めながら、甘い風に吹かれたい。月の光の魔法にかかりたい。。離島でもいい。とにかくぼーっとしたいなぁ。