おすすめ ★★★★☆
【内容紹介】
デパ地下の和菓子店「みつ屋」で働き始めた梅本杏子(通称アンちゃん)は、ちょっぴり(?)太めの十八歳。プロフェッショナルだけど個性的すぎる店長や同僚に囲まれる日々の中、歴史と遊び心に満ちた和菓子の奥深い魅力に目覚めていく。謎めいたお客さんたちの言動に秘められた意外な真相とは?読めば思わず和菓子屋さんに走りたくなる、美味しいお仕事ミステリー。
【感想】
季節の移ろい、文学の楽しみを味わえる上生菓子。。和菓子の隠語、姿形も含めて全て意味、物語が詰まっていて、とても奥深く、味も想像を掻き立てられ、読んでると甘味ほしくなるなぁ。。これはなかなか危険。。笑。。。デパ地下で繰り広げられる慌ただしい充実感、和菓子とお客様を繋ぐ甘いけどほろ苦いエピソードや謎解き。。
学生の頃、バイトをしていた和菓子カフェを思い出しました。。アンちゃんほど熱心に勉強しなかったけど、、お客様に聞かれる和菓子の質問(年配のお客様から、試されることしばしば)にちゃんとお答えできるように苦手な暗記をがんばったり、お作法を教わったり、、叱られる事も多々あったけど、楽しい思い出。。
ちょっとふくよかで大福のような可愛らしいアンちゃんと個性高めな仲間たち。。繊細な和菓子のように、相手の気持ちのその先も感じ取れる素敵な登場人物たちに、、心満たされる一冊でした。。🍡