おすすめ ★★★☆☆
内容(「BOOK」データベースより)
ゲイバーを経営するオカマの閻魔ちゃんの家に転がり込んだ「ぼく」。昼過ぎまで寝て、起きたら読書したり、散歩したり、ときどきはガールフレンドとデートしたりと、気楽な日々を過ごしているのだが、ある事件を契機に、そんなモラトリアム生活がうまくいかなくなってしまう。「ぼく」のビデオ日記に映っていたものとはいったい?
ほかに、長崎を舞台にした短編「破片」と長崎の高校水泳部員たちの夏の一瞬を爽やかに描いて、吉田さん自身が「作家としての原点」という「Water」を収録。
長崎弁?が読みにくかったけど、男子の惰性や暴走から男臭が漂う。「最後の息子」のビデオ日記を振り返りながら自分の過ごした時間と場所、大切な人たちの目線や日常を切り取った映像が目に浮かび、映画を一本観た気分になった。デビュー作の「Water」が良かった。「今」を全力で生きてる爽やかさが瑞々しく描かれてる。