みみの無趣味な故に・・・

読書感想、本にまつわるアレコレ話。時々映画、絵画鑑賞の感想も書いてます。

『あずかりやさん桐島くんの青春』大山淳子

 

([お]15-2)あずかりやさん 桐島くんの青春 (ポプラ文庫)

([お]15-2)あずかりやさん 桐島くんの青春 (ポプラ文庫)

 

おすすめ ★★★★☆

【内容紹介】

東京の下町にある商店街のはじでひっそりと営業する「あずかりや・さとう」。店を訪れる客たちは、さまざまな事情を抱えて品物をあずけにくる。どんなものでも一日百円。店主の桐島はなぜこんな奇妙な店を開いたのか?その理由は、桐島の青春時代に隠されていた―。

 

【感想】
「物」が語る物語。。今回の語り手は文机とオルゴール。。文机のユニークな持ち主との思い出やオルゴールのちょっと切ない歴史。。持ち主への想いがとても物哀しくて切なくなるけど...健気で愛らしい。。

 

最後のお話は桐島くんの青春時代。友達と見た「美しい色の海」。。ピアノの音色で呼び覚まされる目に焼き付いた数々の風景。。お母さんとの思い出。。物静かな桐島くんの意外な一面が見えて、面白かった。。学生らしい素敵な青春があって良かった良かった。。

 

前作の『あずかりやさん』の感想はコチラ↓

『あずかりやさん』大山 淳子 - みみの無趣味な故に・・・