みみの無趣味な故に・・・

読書、時々映画の感想を書いてます。

『スコーレ NO.4』 宮下 奈都

 

スコーレNo.4 (光文社文庫)

スコーレNo.4 (光文社文庫)

 

おすすめ ★★★★☆

【内容紹介】

自由奔放な妹・七葉に比べて自分は平凡だと思っている女の子・津川麻子。そんな彼女も、中学、高校、大学、就職を通して4つのスコーレ(学校)と出会い、少女から女性へと変わっていく。そして、彼女が遅まきながらやっと気づいた自分のいちばん大切なものとは…。ひとりの女性が悩み苦しみながらも成長する姿を淡く切なく美しく描きあげた傑作。

 

【感想】

骨董品屋さんで生まれ育った三姉妹。。長女・麻子は真面目で頑固。次女・七葉(なのは)は美人で自由奔放。三女・紗英は天真爛漫でみんなに愛される末っ子。。優しい父と母と正しさを教えてくれる祖母と物腰やわらかな町でなんの不自由もなく育つ麻子。思春期を迎えたときに気づく、七葉との違い。。成長するにつれ、七葉と比較をしては自分を見出せずに苦しむ麻子。。社会人になってからの話がとても面白かった。

様々な出会いや恋が麻子に影響を与えていき、大きな心の変化はないけど、伸びやかに成長していく心象風景がとても丁寧に描かれ、読んでいて心地よい。。

わたしがとてもお気に入りのシーンは麻子が仕事で達成感を得る場面から心萎みながらも小さなやり甲斐を見つけて半歩前に踏み込んでいくところ。。わたしまでも晴れやかになっていく。。自分のことが一番不可解であり、特に良い面は気づきにくいもの。。麻子から見た七葉は眩しく見えるかもしれないけど、七葉から見た麻子も同じなのではないかなぁ。姉妹っていいなぁ。。💞