みみの無趣味な故に・・・

読書感想、本にまつわるアレコレ話。時々映画、絵画鑑賞の感想も書いてます。

『看守の信念』 城山 真一

 

おすすめ ★★★★★

 

またもやられた!火石マジック!これは絶対前作を読んでから、読んでほしい。

釈放前の更生プログラムに参加した模範囚が、外出先で姿を消した。発見されるまでの「空白の30分」で何が起きたのか.....「しゃくぜん」
刑務所内で行われた運動会の翌日、集団食中毒事件が発生。果たして故意の犯行なのか。炊事係の受刑者が容疑者に浮上するが……「甘シャリ」
古い備品保管庫で原因不明の火災が起きた。火の気もなく、人の出入りもなかったはずの密室でいったいどうして....「赤犬」
窃盗の常習犯である受刑者の心の拠り所は、あるジャズシンガーとの文通。しかし、その女性は実在していなかった....「がて」(この話が一番好きです。体調不良の教誨師の代行を任される刑務官。これは涙が止まらなかった。受刑者が語ることが夢かうつつかなんてどうでもいい。教誨師の役割はその想いを受け止めて道を説いてやることだけ。火石指導官の有望さが垣間見えたお話でした。)

「また殺される」と書かれた匿名の投書が刑務所に届く。差出人は元受刑者か。そして、投書に隠された意味とは....「チンコロ」

前回の『看守の流儀』で騙された火石マジック。マジック効果は消えたと思ったけど、帯にも書かれているように、あの衝撃をこんな手で飛び越えてくるなんて!!を楽しみにラストまで読んでいたら、、まさに衝撃を飛び越えた!!要はまた騙されたのです笑。前作は読み終えて、すぐ二度読みしました。今回も前作をすぐ再読しました。。あぁ面白かった~♪必ず『看守の流儀』から読んでほしい。順番通りに読まないと、この面白さは味わえないと思います(*^^*)