みみの無趣味な故に・・・

読書感想、本にまつわるアレコレ話。時々映画、絵画鑑賞の感想も書いてます。

『未来を花束にして』

 

未来を花束にして(字幕版)

未来を花束にして(字幕版)

 

おすすめ ★★★★☆

 

【内容紹介】

1912年、ロンドン。
劣悪な環境の洗濯工場で働くモードは、同じ職場の夫サニーと幼い息子ジョージの3人で暮らしている。
ある日、洗濯物を届ける途中でモードが洋品店のショーウィンドウをのぞき込んでいると、いきなりガラスに石が投げ込まれる。
女性参政権運動を展開するWSPU(女性社会政治同盟)の“行動"の現場にぶつかったのだ。
それが彼女と“サフラジェット"との出会いだった。
やがてモードに大きな転機が訪れる。
下院の公聴会で証言をすることになったのだ。
工場での待遇や身の上を語る経験を通して、初めて彼女は“違う生き方を望んでいる自分"を発見する。
それをきっかけに、モードはWSPUの活動に加わって行くが―。

 

【感想】

キャリー・マリガン主演、メリル・ストリープも出演ということで、観ました。

最初に一言。。過激な暴行シーンがあるので、苦手な人にはおすすめできません。わたしも見るのが苦痛な場面がいくつかありました。

 

女性参政権を求め、社会に訴える女性たち。

キャリー演じるモードは洗濯工場で働き、夫と息子と慎ましく暮らす女性。最初は運動には興味を抱かなかったけど、女性の社会の立場、男性本位の社会に強い疑問を感じ、変えたいと運動に参加していく。運動が過激になっていくのが、今のテロを思い起こし、あまり良い印象に思えないわたしは、、平和な中で生れ育った女性だからと改めて思う。。この時代の女性の人権を考えると身の毛がよだつ。男性から殴打され、暴行を受けても、訴えられない現状。子供の親権は父親のみ。。娘も同じような人生を歩んでいかなければいけない現実。。奴隷のような扱いを受ける女性たち。。過酷な状況を変えたいと力強く訴える女性たちの運動が今の女性参政権、母親の親権に繋がったと思うと、一度は観てよかったと思う。