みみの無趣味な故に・・・

読書感想、本にまつわるアレコレ話。時々映画、絵画鑑賞の感想も書いてます。

『真白の恋』

 

真白の恋[DVD]

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おすすめ ★★★★★

【内容紹介】

渋谷真白は、生まれてからこれまで、家族と共に富山で暮らしている。
見た目にはそれとわからないが、真白には、ごく軽度の知的障がいがある。
日常生活に支障はなく、現在は父の営む自転車店の店番をしたり、飼い犬の世話をしたりと、元気に暮らしている。
ある日、兄の結婚式で神社を訪れた真白は、 東京からやって来たフリーカメラマン、油井景一に出会う。
真白の、生まれて初めての恋。 応援する人、心配する家族。 その中で真白は何を感じ、どう成長していくのか…。
自然豊かな富山に暮らす、ひとつの家族の、「優しさ」と「葛藤」を描く。

 

【感想】

渋谷真白...初めて恋をする。
真白の恋を応援する人。心配する人。
普通じゃない。。そう扱われてきた真白。

 

「どうやったら、普通になれるの?」

 

人を好きになって、喜びと苦しみを知る真白は、、可愛い普通の女の子でした。ほんとに可愛い。。泣けてくるくらい可愛い。

 

真白が自分の事を好きな人に「気持ち悪い?」と聞いてしまう所。自分の中では既に「普通」だけど、周りが持つ「普通じゃない」基準に、漠然と不安にもなる。。そんな気持ちが好きな人にこんな質問をしてしまう。変な自分が嫌われるのでは。。切ないなぁ。。恋をすると誰でも起きる。。普通に真白は恋をしてる。。束縛する家族も、、それぞれ苦しんでる。。家族の葛藤と真白への優しさがとてもよく描かれてます。。

 

ピュアな真白の心が映し出されたような富山の綺麗な自然な景色。。優しさの染み込んだ映画でした。



『百円の恋』

 

百円の恋 [DVD]

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おすすめ ★★★★☆

【ストーリー】
32歳の一子は実家にひきこもり、自堕落な日々を送っていた。ある日離婚し、子連れで実家に帰ってきた妹の二三子と同居をはじめるが折り合いが悪くなり、しょうがなく家を出て一人暮らしを始める。夜な夜な買い食いしていた百円ショップで深夜労働にありつくが、そこは底辺の人間たちの巣窟だった。心に問題を抱えた店員たちとの生活を送る一子は、帰り道にあるボクシングジムで、一人でストイックに練習する中年ボクサー・狩野(新井浩文)を覗き見することが唯一の楽しみとなっていた。ある夜、そのボクサー・祐二が百円ショップに客としてやってくる。狩野がバナナを忘れていったことをきっかけに2人は距離を縮めていく。なんとなく一緒に住み始め、体を重ねるうちに、一子の中で何かが変わり始める。
一方、祐二はボクサーとしての定年を前に最後の試合に臨み惨敗を喫し自暴自棄になって家を出ていってしまう。残された一子は、なぜか自らボクシングを始める。痣だらけになりながらもそこに仄かな希望を見い出していく―。

 

【感想】

一子がボクシングに目覚めてからは目が離せなくなった。。負けの人生だった一子の「一度でいいから勝ちたかった」。。このシーンは切ない。。でもとてもグッとくる。。一子と祐二の距離感が絶妙に良いの。。安藤サクラ腐女子からのストイックさ、声や顔つきだけではなく体の変化にも驚く。。素直に「かっこいい」の一言。安藤サクラは星5つ。。

 

ただし、、、

女性への暴力的行為が不快で、一度消しました。。苦手な人は観ることをおすすめしません。わたしも苦手なんだけどね。。ちなみに祐二くんは今話題なあの人。。とても自然体で惹かれる俳優さんなのに、、残念だね。。ということで、、一度消しちゃったわたしは星4.5です。

『ルーム』

 

ルーム(字幕版)

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おすすめ ★★★★☆

 

【内容紹介】

小さく狭い[部屋]で、5歳の誕生日を迎えたジャック(ジェイコブ・トレンブレイ)。ママ(ブリー・ラーソン)は、「この部屋の外にも世界があるの」と話はじめた。
閉じ込められてきた[部屋]で生まれ育ち、[部屋]以外を知らない息子に、本当の[世界]を見せるため、脱出計画を図るママ。息を殺して望む計画は、果たして成功するのか?そしてその先にある、衝撃の[世界]とは――!?

 

【感想】

狭くて暗くて天窓だけが外の様子を伺える部屋の2人の暮らしに息苦しさを感じる。。生まれてきてから外の世界を知らない子供との生活。。子供がいなかったら、希望を持たずに生きていけないんじゃないかな。子供を守る事だけに専念する母親。。部屋の世界が「本物」だと思う子供。。週に一度だけ生活物資を届けにくる男が部屋にいる数時間の様子が、、クローゼット越しの子供から垣間見え、、緊迫感を強める。。希望を失わなかった母親の決断と行動力は、子供の安否を考えると、奇跡に近い脱出劇。。母親が救出されるまであの部屋で1人で待つ時間は想像以上の怖さだと思う。

脱出後の母と息子は平穏な暮らしをする。。だけど、あの部屋で頼れる母親は次第に心を壊して、弱くなっていく。。そんなママを小さな子供が支えていく姿に胸打たれる。

 

「よくないママね」「でもママだよ」

 

子供の純粋な感性と優しさと強さは、、あの部屋で母親が守り抜いた息子への愛情と強さそのものなんだと感じました。

実話を元にってところも、悲しくて、やるせない。

自由を手に入れた子供の時間感覚が早まる事も容易で、めまぐるしい世界の情報を早く吸収するのも子供の方が早い。そのことがなぜか寂しさを帯びたけど、、それが自由なんだなぁと思った。。

 

子役の子。ジェイコブ・トレンブレイくん。とても演技力が高く、注目してしまう。。かわいい。『ワンダー 君は太陽』の子役の子なのね。

 

『キャロル』

 

キャロル(字幕版)

キャロル(字幕版)

 

おすすめ ★★★★☆

【内容紹介】

1952年、ニューヨーク。高級百貨店でアルバイトをするテレーズは、クリスマスで賑わう売り場でキャロルという美しい女性を見つけた。キャロルに憧れを抱くテレーズであったが、彼女が夫ハージとの愛のない結婚生活に苦しんできたこと、そしてついに離婚を決意したことを知り、テレーズの憧れは思いもよらなかった感情へと変わってゆく…。エレガントな大人の女性に心奪われた若いヒロインの禁断の恋を描いた作品。

 

【感想】

美しい。。ただただ美しい。。その一点を楽しむだけでも何度でも観れる映画。ケイトブランシェットの目線と妖艶さに見惚れ纏う不幸さすら美しい、ルーニーマーラーの可愛さ(キャロルと食事してる時、めちゃ可愛い💕)と力強さに惹かれ、ほんとに天使が舞い降りた感じ。。ファッションとしぐさにため息が漏れ、恋に落ち、内面で激しく葛藤しながら、静かにお互いを受け入れていく美しいふたりに魅了されてしまったので、満足。。

「人に惹かれる理由や嫌う理由はわからない。わかるのはその人に惹かれるか惹かれないかだけ。。」

惹かれ合ってしまったのだから。理由を考えても仕方ない。。ラストのシーンの2人の表情。何度観ても、素敵だった。

 

面白いかと問われたら、、面白いという映画ではありません。

『未来を花束にして』

 

未来を花束にして(字幕版)

未来を花束にして(字幕版)

 

おすすめ ★★★★☆

 

【内容紹介】

1912年、ロンドン。
劣悪な環境の洗濯工場で働くモードは、同じ職場の夫サニーと幼い息子ジョージの3人で暮らしている。
ある日、洗濯物を届ける途中でモードが洋品店のショーウィンドウをのぞき込んでいると、いきなりガラスに石が投げ込まれる。
女性参政権運動を展開するWSPU(女性社会政治同盟)の“行動"の現場にぶつかったのだ。
それが彼女と“サフラジェット"との出会いだった。
やがてモードに大きな転機が訪れる。
下院の公聴会で証言をすることになったのだ。
工場での待遇や身の上を語る経験を通して、初めて彼女は“違う生き方を望んでいる自分"を発見する。
それをきっかけに、モードはWSPUの活動に加わって行くが―。

 

【感想】

キャリー・マリガン主演、メリル・ストリープも出演ということで、観ました。

最初に一言。。過激な暴行シーンがあるので、苦手な人にはおすすめできません。わたしも見るのが苦痛な場面がいくつかありました。

 

女性参政権を求め、社会に訴える女性たち。

キャリー演じるモードは洗濯工場で働き、夫と息子と慎ましく暮らす女性。最初は運動には興味を抱かなかったけど、女性の社会の立場、男性本位の社会に強い疑問を感じ、変えたいと運動に参加していく。運動が過激になっていくのが、今のテロを思い起こし、あまり良い印象に思えないわたしは、、平和な中で生れ育った女性だからと改めて思う。。この時代の女性の人権を考えると身の毛がよだつ。男性から殴打され、暴行を受けても、訴えられない現状。子供の親権は父親のみ。。娘も同じような人生を歩んでいかなければいけない現実。。奴隷のような扱いを受ける女性たち。。過酷な状況を変えたいと力強く訴える女性たちの運動が今の女性参政権、母親の親権に繋がったと思うと、一度は観てよかったと思う。

 

『日日是好日』

 

映画『日日是好日』(にちにちこれこうじつ)公式サイト 2018年10月13日公開。

おすすめ ★★★★★

 

原作を読んでから映画はあまり観ないのですが、こちらは映画が観たいから、先に原作を読みました。。映画もいい。。本もいい。。振り返ると、、ずっと泣いてた。。

 

樹木希林さんが出てきて、まず泣いた。なんて凛とした姿なのだろう。。お茶のお稽古にクスッと笑った。。「お茶って変」。。お茶菓子の可愛らしさにほっこりした。。お作法、所作、心の変化に背筋が伸びた。。季節の音、風景に静けさが広がり、スーッとした気持ちになった。。一期一会。。いつ何時、一生に一度だと思う気持ちで迎える。。静かに泣けた。。最後まで、静々と泣けた。。(最近、涙もろいなぁ。。昨日はおじぃに泣かされたのに、今日も泣いてる。。)

 

日日是好日。。毎年同じ事ができる幸せ。。FBが知らせてくれる去年の今日。。おんなじ事してるなぁって思ってたけど、、幸せなんだぁ。。良かった。最近、溜まりに溜まってるので、浄化作業の日々です。。うん。。今、観て良かった。。🍵

『ジュラシック・ワールド炎の王国』

映画『ジュラシック・ワールド/炎の王国』公式サイト 大ヒット上映中!

 

おすすめ ★★★★☆

ストーリー ★★★☆☆ 

 

ジュラシックパークから今作まで、全て劇場で鑑賞。

ジュラシック・パークの第一作を鑑賞した時は感動しました。恐竜のリアルな世界。迫力満点な映像。恐竜との奇跡の出会いから恐怖の幕開け。。とても面白く、楽しめた。

今作まで映像美と恐竜の進化が止まらない。ワールドではパークでの最強の敵・ラプトルを飼いならす。。と驚きの内容だけど、懐っこいブルーがとても可愛い。。恐竜だけど、愛らしい。

 

小学5年生の息子と行ってきました。

モーニングショーで貸切状態。。年配の方がちらほら最後列にいる程度。。だからか、すごく怖がってた。。2人だけの恐竜パニック映画を満喫。。ハプニングが起きるたびに「どうしよう?」と頭抱えてオロオロしてた。。わたしの手を握り、、「こ、こ、怖い〜(||゚Д゚)ヒィィィ!」すごく楽しんでる。。笑。

前回同様、海の恐竜、最強ね。迫力満点。。
恐竜🦕💦🦖💦より人間が怖い。。
驚愕のラスト。。(;゚ Д゚) …エッ?...放置...?...
やっぱり怖い(||゚Д゚)ヒィィィ!

息子の感想は怖がっていたけど、細かく観てる。出てきた恐竜の種類や皮膚感。ツノの威力。爪の形、生態を細かく説明してくれました。内容は「のび太の恐竜2006」に似ているようです(あらすじを聞いたら、恐竜と人間の感動ドラマ。恐竜ハンターが...なんたらかんたら...のび太の恐竜ピー助を...なんたらかんたら。。なるほど。のび太オーウェンだね。。)
今回は冒頭からハプニングが起きて、今までと違う構成に意表を突かれたそうで、恐怖を引きずったまま、途中まで心臓のドキドキが止まらなかったとか。。トイレのタイミングが難しかったくらい楽しんだようで、大満足❣️

(わたしはロックウッド家のお世話係さんの存在が気になってました🗝の人物とはどうなんだろ?)

 

次回作もあるのだろうと期待をしつつ、その時も息子が一緒に観に行ってくれるといいなぁと思いました。