おすすめ ★★★★★
【内容紹介】
浦沢直樹×ルーヴル美術館プロジェクト!!
ある一つの家族。
ある一枚の絵。
ある一人の謎の男。
多大な借金を負った父と娘が、藁をもつかむ気持ちで訪れた古い館。 看板には“仏研”と書かれている。館内の暗がりを親子が歩き進むと、一人の男が静かに座っていた。 その男は初対面の親子に告げた。
「夢を見る人にしか、ルーヴルから美術品を拝借した話なんて、してあげないざんす」と………“ざんす”?
世界騒然。浦沢直樹、最新作!!!
【感想】
「2014年頃にルーヴル美術館から浦沢直樹氏に漫画作品の執筆依頼が。ルーヴルは漫画を「第9番目の芸術」と認め、ルーヴル×漫画の共同プロジェクトを企画。浦沢氏は「9番目の芸術」としてではなく「日本漫画」として描く。漫画は、漫画であって、より自由で、馬鹿馬鹿しくて、美しい。浦沢直樹氏が出した答えは、赤塚不二夫先生の生み出した『おそ松くん』のキャラクター「イヤミ」を主人公にするというものでした。」(編集者情報)
ルーヴルからの依頼!すごい‼︎
フランスで漫画は「建築」「彫刻」「絵画」「音楽」「文学(詩)」「演劇」「映画」「メディア芸術」に次いで“第9の芸術”とされているそうです。
ところで...実は..わたし、「おそ松くん」も「イヤミ」もわからない(「シェー」というギャグ?は知ってる)のでネットでおさらい。。
イヤミは自分の事を「ミー」と呼ぶ。フランスを「おフランス」と呼ぶ。フランスかぶれ。言葉の最後に「〜ざんす」と言う。フランスに行ったか行かないかは謎。六ツ子が主役でイヤミは脇役だそうだ。。なるほど。
多額の借金を負っただらしない父、しっかり者の娘が途方に暮れている時に訪れた古い館。そこで怪しい男に「おフランスに行って、フェルメールの絵を盗んでほしいざんす」と無茶苦茶な依頼をされる。渡仏した親子は正義感溢れる消防士とシャンソン歌手の祖母とルーヴル美術館で壮大な計画を遂行する。。浦沢さんが描く人物像ってユーモアがあって、さりげない温かさが好きなんだよね。。世界的名画を親子は果たして盗めるのか?この計画...面白いよ笑。
フランスに行ったか行かないか不明な男がおフランスを、美術館を、絵画を優雅に語る言葉に魅了される。。わたしも花の都パリ、ルーヴル美術館に行きたいなぁ。。
「思い描かない夢は....絶対にかなわないざんす。願った夢だけが、かなうざんす。」
願えば夢は叶うって❣️
名画を巡るミステリー、ロマンス、コメディ、大冒険がギュと詰まった夢と浪漫が溢れる一冊でした。1巻完結が惜しいくらい面白かった。