みみの無趣味な故に・・・

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『東京バンドワゴン』  小路 幸也

 

東京バンドワゴン (1) (集英社文庫)

東京バンドワゴン (1) (集英社文庫)

 

 おすすめ ★☆

 

内容(「BOOK」データベースより)

東京、下町の古本屋「東京バンドワゴン」。この老舗を営む堀田家は今は珍しき8人の大家族。60歳にして金髪、伝説のロッカー我南人。画家で未婚の母、藍子。年中違う女性が家に押しかける美男子、青。さらにご近所の日本大好きイギリス人、何かワケありの小学生までひと癖もふた癖もある面々が一つ屋根の下、泣いて笑って朝から晩まで大騒ぎ。日本中が待っていた歴史的ホームドラマの決定版、ここに誕生。


大家族の主、堀田勘一の亡き妻サチの視点で語られていく堀田家の日常で巻き起こるちょっと不思議な出来事。この本は知人から勧められて、いずれ読んでみようと思っていたが、ネットでも評価が高かったので、積読本はひとまず片隅に置いといて、お先に読んでみました。

感想は面白かった。ちょっと切なくもなったが、心温まるお話だった。今時珍しい人情ホームドラマ。登場人物がみな良い人達ばかりで不快な点が一つもない。そして、とても上質なミステリー。サチのツッコミがユーモアがあり、愛情があり、好奇心旺盛なおかげで最後までとても楽しめた。

ここからは個人的な事になるが、序盤の食卓風景でウルッときてしまった。。私も子供の頃、祖母、両親、叔母2人、兄、私、犬と暮らしていた。いつも賑やかだった食卓。あの頃はあたりまえだったけど、今思えば、貴重な時間だった。時は流れて祖母と犬が亡くなり、叔母も嫁に行き、そして一番の頼りにしていた兄が急逝してしまい、残された両親と私。賑やかだった分、家族が減るととても寂しさが倍増し、心が不安になる事もある。堀田家の食卓がとても楽しそうで一旦本を閉じてしまった。小さい頃の事を思い出した。子供の頃の食卓なんて普段考えた事もなかったので、せっかくだから思い出しては懐かしく思い、とても気分が良くなった。そうそう、みんな勝手きままに話し出すのよね。私は一番下だから、話しに入るわけでもなく、いつも聞き役。それでも大人の話が面白くて聞き入ってたな。。。うん、そんな気持ちになれただけでも、とてもいい出会いの本だと思う。

感想がほぼ感傷に浸ってしまった。恥っ!!