おすすめ ★★☆☆☆
【内容紹介】
展開も結末も予測不可能な超大作ミステリー!!
若き女医は不思議な出会いに導かれ、人智を超える奇病と事件に挑む。 眠りから醒めない四人の患者、猟奇的連続殺人、少年Xの正体。
すべては繋がり、世界は一変する。
眠りから醒めない謎の病気〈特発性嗜眠症候群〉通称イレスという難病の患者を3人も同時に抱え、識名愛衣は戸惑っていた。 霊能力者である祖母の助言により、患者を目醒めさせるには、魂の救済〈マブイグミ〉をするしか方法はないと知る。 愛衣は祖母から受け継いだ力を使って患者の夢の世界に飛び込み、魂の分身〈うさぎ猫のククル〉と一緒にマブイグミに挑む。
【感想】
本屋大賞ノミネート作品という事で、読んでみました。。どうやら著者の本は2年連続ノミネートされているそうです。
展開の速さと読みやすさでスピード感はある。医療とスピリチュアルを絡め、奇病解明、猟奇殺人者の正体、愛衣の特殊能力やトラウマの真相など興味深さもあった...。ゲーム感覚になり、脳内に音楽とグラフィックが浮かび、プレイしてる気分にもなる(ゼルダとペルソナが浮かんだ)
しかし、内容は決してつまらなくはないのに、楽しい読書とまではいかなかった。。むしろはやく読み終わりたい気持ちで、一気読み。。登場人物たちに魅力を感じられず、会話の稚拙さが内容を薄めた。ククルとの会話もユーモアを出しているのだろうが、あまり伝わらない。
それぞれの抱える深い傷と病気の繋げ方が少し強引な気もして、謎解明の進み方も都合が良く、色々な要素が盛り込まれすぎてる感もある。。正直、頭に残るほどの内容ではなかった。上下巻にするほど壮大な物語とは感じられなかったのだが、書店員さんの心に響く何かをわたしは見つけられなかったのだろう。。