おすすめ ★★★★★
内容(「BOOK」データベースより)
かつての売れっ子作家・津田伸一は、いまは地方都市で暮らしている。街で古書店を営んでいた老人の訃報が届き形見の鞄を受け取ったところ、中には数冊の絵本と古本のピーターパン、それに三千万円を超える現金が詰め込まれていた。「あんたが使ったのは偽の一万円札だったんだよ」転がりこんだ大金に歓喜したのも束の間、思いもよらぬ事実が判明する。偽札の動向には、一年前に家族三人が失踪した事件など、街で起きる騒ぎに必ず関わっている裏社会の“あのひと”も目を光らせていた。
過去、現在が行ったり来たりで大忙しな本だった。過去の事件を現在進行形で小説を書きながら、真相に近づいていくような、遠ざかるような不思議なお話。古本のピーターパンの動きがキーになっていくので注意しながら読んでみてください。津田さんの記憶と周辺の証言からなぜ偽札を手に入れてしまったのか、家族の失踪事件はどう関わってくるのか。”あのひと”から逃げられるのか。
わからないことがあるので、また再読しようと思うけど、失踪したデリヘル譲の女の子。。彼女の行方が???なんだけど、知ってる人いますかね?