おすすめ ★★★★☆
内容(「BOOK」データベースより)
「一生に一度でいい、恋っての、してみたかったの」―平凡な主婦が飛び込んだNYへの恋の道行を描いた表題作、嫁き遅れた女の心の揺れを浮かび上がらせた「幸福」「胡桃の部屋」、異母兄弟の交流を綴った「下駄」、絶筆となった「春が来た」の五篇を収録。温かい眼差しで人間の哀歓を紡いだ短篇集。
主婦と独身女の共犯めいたやりとりが女の底知れぬ怖さを感じる。これを読むと男は女には敵わない生き物なのではないだろうか?と思ってしまう。艶めかしい会話がドキドキして女性ホルモンを高めてくれる本でした。