みみの無趣味な故に・・・

読書感想、本にまつわるアレコレ話。時々映画、絵画鑑賞の感想も書いてます。

『青い罠』    阿刀田 高

青い罠―阿刀田高傑作短編集 (集英社文庫)

青い罠―阿刀田高傑作短編集 (集英社文庫)

 

おすすめ度 ★★★★☆

 

内容(「BOOK」データベースより)

夫の浮気が原因で離婚した恭子は、小学生の娘と二人暮らし。ある夜、学生時代の友人晴美が訪ねてきた。相談があるというが…「隣の女」。病弱な姉を支え、独身のまま五十代を迎えた静江。姉の乗った飛行機が墜落したと知らせが入り…「凶事」。夫の隆男は嘘をつく。結婚してよくわかった。このままではいけないと思い詰めた律子は…「嘘つき」。ドンデン返しの技が冴えるブラックユーモア11編。

 

「女に向かない仕事」はどうしようもない妻を持つ夫の話。「嘘つき」は嘘ばっかりつくの旦那のお話。これだけでもおもしろそうなのは想像がつく。序盤のどこにでもありそうな話から、最後のオチが怖いってところが阿刀田高の面白い所。しかも超ショートなのに話がよく出来てて、すごい人だ。