みみの無趣味な故に・・・

読書感想、本にまつわるアレコレ話。時々映画、絵画鑑賞の感想も書いてます。

『青森ドロップキッカーズ』 森沢 明夫

 

青森ドロップキッカーズ (小学館文庫)

青森ドロップキッカーズ (小学館文庫)

 

おすすめ ★★★★★

【内容紹介】

いじめられっ子の中学生・宏海、中途半端な不良で同級生の雄大、そしてプレッシャーに弱い柚香と楽天的な陽香のアスリート姉妹。何をやってもうまくいかない彼等を結びつけたのはカーリングだった。天才的アイスリンク作りの老人とバツイチの助手・桃子の応援を背に受けて一歩ずつ新たな人生を歩んでいく…。「四枚揃わなければ、四つ葉のクローバーにはならないのだ。自分だけが逃げ出すわけにはいかない」青森を舞台に、見た目もキャラもバラバラな凸凹チームが巻き起こす、爽快でしみじみ泣ける青春カーリング小説。

 

【感想】

青森三部作第2弾。
コイントス」の章から始まり、「第1エンド」「第2エンド」...ラストの「エキストラエンド」とカーリングらしい章。。新メンバーとうまくいかない柚香と暗闇から立ち上がれない宏海。宏海が参加したカーリング体験で、柚香と出会い、二人が大きく成長していく。。カーリングを通して、不安と期待、苦しみと悲しみ、苛立ちと落胆、目標と決意、卑屈と信頼、勇気と友情、カーリング精神を学ぶ。。


「第10エンド」の章で、大号泣してしまいました。。親友の雄大。。ちょっと不良だった雄大カーリング精神。素晴らしい。これぞ青春!心洗われる。。何度読んでも最終エンドは泣ける。。(T-T)

宏海と雄大の片思いのその後が、気になるけど、、どうなったの〜?


前作の津軽百年食堂が少しだけ登場して懐かしさと四代目の頑張りが微笑ましい^_^

 

バンクーバー五輪で初めてカーリングを観て、地味な競技だけど、奥深いスポーツ。。心理戦、作戦会議ダダ漏れ、謎の叫び声(意味はちゃんとある)、思いやりルールのカーリング精神に感動して、大ファンになりました。。ということで、カーリングに熱く燃えるスポ根小説とまではいかないけど、青春小説の瑞々しさとカーリングを楽しめて大満足です。。ファンの甘さで星五つ🥌💨ウォ-ウォ-ウォ-