おすすめ ★★★☆☆
内容(「BOOK」データベースより)
もし絵馬の言葉が本当なら、私をあなたのお嫁さんにしてください―。きっかけは絵馬に書いた願い事だった。「嫁に来ないか。」と書いた明青のもとに、神様が本当に花嫁をつれてきたのだ―。沖縄の小さな島でくりひろげられる、やさしくて、あたたかくて、ちょっぴりせつない恋の話。
このタイトルと装丁だけでもとても心地良いからいいのだけど、やはり重要なのは中身。残念ながら、そこまで入り込める内容ではなかった。ただ島の雰囲気と言葉や神様、おばあのお話は良かった。その穏やかな島で唯一心穏やかではない話のリゾート開発。これが薄かったぁ。島人と開発側の攻防や島人の暮らしの変化を深く知りたかった。そうなるとドロドロと汚いお話になってしまい、表紙のような爽やかさはなくなるのか。
なぜ、モヤモヤしてるのか?色々な話が盛り沢山な割に中途半端に散りばって、消化不良な感じ。ヒロインがあまり魅力的でなかったとか。諸々に残念感があったかな。
主人公に感じた事。穏やかな性格でとても優しく平穏無事(私のモットー)な生活をしている島人のイメージぴったりな人。過去の出来事で臆病になってる事で彼女を失う事に終始ビクついているのも気持ちはわかる。でもね。もう少し、ほんの少し。彼女に踏み込んでみても良いのでは?と思ってしまうのは東京人の考え方なんだろうか??東京には神様はいないって島人が言ってたなぁ。だから、自力でどうにかしないといけない癖が付いているのかな。