みみの無趣味な故に・・・

読書感想、本にまつわるアレコレ話。時々映画、絵画鑑賞の感想も書いてます。

『凍原』 桜木 紫乃

 

凍原 北海道警釧路方面本部刑事第一課・松崎比呂 (小学館文庫)
 

 おすすめ ★☆

内容(「BOOK」データベースより)

一九九二年七月、北海道釧路市内の小学校に通う水谷貢という少年が行方不明になった。湿原の谷地眼(やちまなこ)に落ちたと思われる少年が、帰ってくることはなかった。それから十七年、貢の姉、松崎比呂は刑事として道警釧路方面本部に着任し、湿原で発見された他殺死体の現場に臨場する。被害者の会社員は自身の青い目を隠すため、常にカラーコンタクトをしていた。事件には、樺太から流れ、激動の時代を生き抜いた女の一生が、大きく関係していた。いま最注目の著者唯一の長編ミステリーを完全改稿。

 

キクの樺太、ススキノ、室蘭、釧路での様々な出会いと物哀しい運命。。大切なものを必死に守り通す女の覚悟。。死ぬよりも辛い詫び。。女たちが生き抜くための激動の一生をこの本通して、、ヒリヒリと伝わった。。
桜木さんの本は、3冊めですが、、舞台となる北海道の寒さと厳しさが、、人間ドラマのギリギリ感を際立たせてるね。。