おすすめ ★★★★☆
【感想】
1982年 秋 世界は死滅した。南極大陸に863名を残して...。から始まり、前半は死滅していく世界が描かれる。
偶然作られた細菌兵器(MM-88)を巡る各国の争い。搬送したヘリコプターがアルプスの山岳地帯で墜落。(色々、突っ込みたくなる展開)
気温上昇により爆発的に増殖する特性を持つウィルス。スピード感染で世界は大パニック。見えないウイルスは徐々に生態系を壊しはじめ、なすすべもなく、人類も次々に命を奪われていく。ウィルスだけではなく、絶望で自死をする人間も。。南極の各国基地に唯一ウィルスの脅威もなく生存する部隊が最期の人類の生き残りとして、希望を託し、大統領は南極基地の外出禁止、外からの侵入禁止命令。最後の大統領令です。
ウィルスの危機から逃れても、人間たちの争いが...。863名の中で女性は8名のみ。男性からの性暴行多発。。女性は生命を生む貴重な資源として、政府が性交渉管理。。女は産む機械って表現...ひどい。。新しい命に喜ぶ男性と身籠る女性たちの暗い表情。。このギャップ...居た堪れない。
そんな状況で新たな脅威が...。ワシントンで大地震が発生すると予知される。ちなみに主役の甘いマスク草刈正雄さんは日本の地震学者・吉住を演じてます。さてさて、南極ではざわつきが。。なぜなら、アメリカの自動報復装置が作動されたら、世界各地に核ミサイルが発射される。。恐ろしい!戦争はほんといい事ないわ。
装置発動を阻止するために決死隊として参加した吉住。。あともう少しのところで、大地震発生。。吉住‼︎あともう少しでスイッチーーというところで、発射。。あぁぁ。絶望的だわ。。吉住、失敗報告。無念。
「世界は二度死んだ」
ラスト15分がさらに怖いの。。世界に取り残された吉住はどこに向かうのか...。
あらゆる危機を乗り越えて、希望に向かう人間の力強さは感じた。。南極の風景が美しい。。草刈正雄さんの顔が甘い。。夏八木勲さんの英語が綺麗。。今の時代だったら世界滅亡を阻止できるだろうなぁと朝からツッコみどころ満載の昭和映画を見て、平和を願うのでした。