おすすめ ★★★★☆
【内容紹介】
懐かしい町「月舟町」の十字路の角にある、ちょっと風変わりなつむじ風食堂。無口な店主、月舟アパートメントに住んでいる「雨降り先生」、古本屋の「デニーロの親方」、イルクーツクに行きたい果物屋主人、不思議な帽子屋・桜田さん、背の高い舞台女優・奈々津さん。食堂に集う人々が織りなす、懐かしくも清々しい物語。クラフト・エヴィング商會の物語作家による長編小説。
【感想】
雨の研究をする作家・雨降り先生。。手品師の亡き父との思い出を振り返りながら、食堂に集う人々とのゆるやかな交流。。不思議な日常。。クスクスっとしてしまう会話(本人たちはいたって真剣)。。
先生のお仕事の依頼がなかなか面白く、難易度不明笑。「唐辛子」にまつわる伝説を楽しい感じで書くという不思議な依頼。笑。
デニーロ親方のお店に置いてある参考文献。。
「唐辛子の中に暮らしていた小さな赤ガエルの親子の物語」や「唐辛子が唐辛子をやめたくなった話」など、、読みたい笑笑
こじんまりとした商店街の中で繰り広げられる会話は遠い異国から宇宙まで発展する壮大さ。。文章が柔らかくて、街並みの雰囲気が温かく、時の流れがゆる〜く感じられ、、懐かしくホッとさせられる物語。。一気読みはもったいないので、少しずつ、、少しずつ読んで楽しみました。。🎩💫