おすすめ ★★★★☆
内容(「BOOK」データベースより)
不慮の死を遂げた夫のポケットベルへ、ひたすらメッセージを送信し続ける女。交通課事故係の秋葉は妖しい匂いに惑い、職務を逸脱してゆく(表題作)。鑑識係、泥棒刑事、少年係、会計課長…。三ツ鐘署に勤務する七人の男たちが遭遇した、人生でたった一度の事件。その日、彼らの眼に映る風景は確かに色を変えた。骨太な人間ドラマと美しい謎が胸を揺さぶる、不朽の警察小説集―。
とある地方の警察署内。それぞれの立場の警察官が関わった事件。警察官の人間模様を描いた短編集。全ての話が全く違った角度から描かれているので、全てが興味深い話ばかりだった。作者が元記者ということだからか、本当にあった話のようにリアル。警察小説はあまり読んだ事なかったが、この作者のおかげで他の警察小説も読みたいと思う。