みみの無趣味な故に・・・

読書感想、本にまつわるアレコレ話。時々映画、絵画鑑賞の感想も書いてます。

『メスキータ展』

東京ステーションギャラリーで開催されている『メスキータ展』に行ってきました。

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サミュエル・イェスルン・デ・メスキータはオランダで活躍した画家、版画家、デザイナー。美術学校で学生の指導をし、その内の1人がM.C.エッシャー。エッシャーは大きな影響を受け、メスキータを敬愛してやまない。。
1944年、70歳を超えたユダヤ人であるメスキータは家族と共にアウシュヴィッツで亡くなります。アトリエに残った作品をエッシャーたちが決死の思いで救い、戦時、命を懸けて守り抜いたそうです。おかげで、わたしも日本でメスキータ作品の魅力に触れる事ができました。

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線の太さ、力の強弱で光と陰を表現し、人間の感情、表情、動きがダイナミックに浮かび上がる。動物や植物は線が細かく、繊細さと柔らかみが感じられる。。存在感があり、デザイン性も高く、「ウェンディンゲン」という1918年に創刊された建築と美術の関係性をテーマとした雑誌の表紙や挿絵を手がけたアートは幾何学的に計算されたデザイン。。他の人の影響を受けず、我の道を突き進む個性豊かな作品の数々。。

モノクロのアートがとにかくカッコいい✨

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最後に水彩で描かれたファンタジーは力強いモノクロの世界の刺激を緩和していくような色彩...色々な一面を魅せてくれたメスキータ。。

ファンタジー「月を見上げる人」

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館内は東京駅創設時のレンガ壁が使用され、重要文化財なので触れてはいけない。。レンガの温かみでメスキータのアートが映える。。楽しかったぁ。。

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