みみの無趣味な故に・・・

読書感想、本にまつわるアレコレ話。時々映画、絵画鑑賞の感想も書いてます。

『スマホを落としただけなのに』 志駕 晃

 

スマホを落としただけなのに (宝島社文庫)

スマホを落としただけなのに (宝島社文庫)

  • 作者:志駕晃
  • 発売日: 2020/01/09
  • メディア: Kindle版
 

おすすめ ★★★☆☆

【内容紹介】

麻美の彼氏の富田がタクシーの中でスマホを落としたことが、すべての始まりだった。拾い主の男はスマホを返却するが、男の正体は狡猾なハッカー。麻美を気に入った男は、麻美の人間関係を監視し始める。セキュリティを丸裸にされた富田のスマホが、身近なSNSを介して麻美を陥れる凶器へと変わっていく。一方、神奈川の山中では身元不明の女性の死体が次々と発見され…。

【感想】

図書館で予約200人超えの話題本。。忘れた頃にやってきた。。今読んでも面白いのかな?と思ったら、楽しめました。。楽しいというか、怖楽しいです。。いや、リアルにありそうで本怖です。。

彼氏がスマホを落とした事が恐怖の発端。。用心深い性格でも、身近な人のスマホがサイバー凶悪犯に拾われたら...自分の個人情報が盗まれ、監視され、SNSを乗っ取られ、殺人事件に巻き込まれていく。。話は単純で読みやすい。身近に関わる内容なので緊迫感もあります。サイバー攻撃の勉強にもなる。。そして何より、Facebookを利用してる人のセキュリティ危機感の低さが大問題‼︎特に彼氏の富田くん‼︎富田くんはいい人で素直で純粋で優しい男性だが、、危機感が無さ過ぎて...呆れ放題。。でも憎めないしほっとけない(←この感情もやや危険)。。わたしも富田くんほどではなくても、セキュリティを徹底してるかどうかと問われれば、、自信はない。
この本が発行された当時より現在はスマホのセキュリティソフトも充実し、SNSの利用者も増え、個々のセキュリティ意識は強化されているだろうが、、危険な落とし穴が全て埋められているわけではない。。わたしも最近、SNSではないが、リアルで怖い思いをしたのでセキュリティ対策として、改めて再確認し、意識が高まった。。続編も読んでみよう。