おすすめ ★★★★★
【内容紹介】
戸惑いつつも、お互いに恋を認識した、魚住真澄と久留米充。その関係は秘密をはらみ、進化する。そんな中、2人が過ごした久留米のアパートが経年劣化で取り壊されることに。久留米は会社の寮に移ることになった。一方、PTSDの症状に苦しめられつつも研究に励む魚住に、アメリカ留学の話が持ち上がる。変わりゆくもの、変わらないもの。失われてしまったものと、新たに生まれるものたち…。青春群像劇、感動の最終巻。
【感想】
ついにシリーズ最終巻。全巻それぞれの良さがあったけど、シリーズの中で最終巻が一番良かった。
大切な人を突然死で喪う経験があまりにも多い人生を歩んできた魚住くん。。喪失の恐怖に苦しみ、辛い過去、心の病に向き合いながらも、今の大切な人たちとの関わりで少しずつ成長していく姿に感動します。
死が突然だろうが、突然でなかろうが、、悲しみは変わらない。悲しいものは悲しい。大好きな人の死は..とても悲しい。悲しいって悪いことばかりじゃないんだ。
わたしも大切な人の突然死も突然でない死も経験したけど...どちらも悲しみは深かった。それだけ相手のことをたくさん考えたし、苦しかった。。魚住くんの言葉が..ふと心に刻まれて、じんわりと温かさが広がり、優しさに包まれた。魚住くんはとにかく優しい。周囲のみんなも。。
初めてのBL小説でした。色々な刺激を受けました笑。恋をして、泣いて、笑って、悩んで...。人は日々こうして生きるのだけど、誰もが死と隣り合わせ...。魚住くんと共に生と死を考えました。。ほんとに読んで良かった。みんな幸せになってほしい❣️