おすすめ ★★★★★
【内容紹介】
うる波は、事故死した夫「鹿野くん」の幽霊と一緒に暮らしている。彼の存在は秘密にしていたが、大学の後輩で恋人どうしの佐々と千花に知られてしまう。うる波が事実を打ち明けて程なく佐々は不審な死を遂げる。遺された千花が秘匿するある事情とは?機械の親友を持つ少年、小さな子どもを一途に愛する青年など、密やかな愛情がこぼれ落ちる瞬間をとらえた四編の救済の物語。
【感想】
一話一話読むごとに寂しさと幸せが入り混じる不思議な感覚。。幸せのカタチは誰にも理解されなくても、自分が幸せなら、それがその人の幸せのカタチ。。心は自由で阻むものではない。。なんて静かに心に響かせてくれるんだろう。
2020年の本屋大賞受賞した凪良ゆうさん。受賞作品の『流浪の月』を読みました。衝撃的でしたが、言葉が入り込む。心に何かを残してくれる。。本作も文章が心地よく、異形な愛のカタチから、それぞれの完結した愛を感じられました。
本は本屋大賞の影響か入荷待ちだったので、電子書籍で読みました。入荷待ってます。本が届いたら再読したい。