みみの無趣味な故に・・・

読書感想、本にまつわるアレコレ話。時々映画、絵画鑑賞の感想も書いてます。

『神さまのビオトープ』 凪良 ゆう

 

神さまのビオトープ (講談社タイガ)

神さまのビオトープ (講談社タイガ)

  • 作者:凪良 ゆう
  • 発売日: 2017/04/20
  • メディア: 文庫
 

おすすめ ★★★★★

【内容紹介】

うる波は、事故死した夫「鹿野くん」の幽霊と一緒に暮らしている。彼の存在は秘密にしていたが、大学の後輩で恋人どうしの佐々と千花に知られてしまう。うる波が事実を打ち明けて程なく佐々は不審な死を遂げる。遺された千花が秘匿するある事情とは?機械の親友を持つ少年、小さな子どもを一途に愛する青年など、密やかな愛情がこぼれ落ちる瞬間をとらえた四編の救済の物語。

【感想】

一話一話読むごとに寂しさと幸せが入り混じる不思議な感覚。。幸せのカタチは誰にも理解されなくても、自分が幸せなら、それがその人の幸せのカタチ。。心は自由で阻むものではない。。なんて静かに心に響かせてくれるんだろう。

2020年の本屋大賞受賞した凪良ゆうさん。受賞作品の『流浪の月』を読みました。衝撃的でしたが、言葉が入り込む。心に何かを残してくれる。。本作も文章が心地よく、異形な愛のカタチから、それぞれの完結した愛を感じられました。

本は本屋大賞の影響か入荷待ちだったので、電子書籍で読みました。入荷待ってます。本が届いたら再読したい。