おすすめ ★★★★☆
【内容紹介】
推理作家として難事件を解決してきた香月史郎は、心に傷を負った女性、城塚翡翠と出逢う。彼女は霊媒であり、死者の言葉を伝えることができる。しかし、そこに証拠能力はなく、香月は霊視と論理の力を組み合わせながら、事件に立ち向かわなくてはならない。一方、巷では姿なき連続殺人鬼が人々を脅かしていた。一切の証拠を残さない殺人鬼を追い詰めることができるとすれば、それは翡翠の力のみ。だが、殺人鬼の魔手は密かに彼女へと迫っていた――。
【感想】
本屋大賞ノミネート作品10冊目を読み終えました。。楽しんだ〜🎶
死んだ人間を降ろす、死んだ人間の意識を身体に宿すことができる霊能者・翡翠の能力が凄い。霊視、死者の言葉を伝達、生者から放つ匂いを嗅ぎ取り素性を知る、生者と死者の媒介役...霊能力てんこ盛り。儚くて可憐で天然で誰もが惹きつけられる美貌の持ち主でもある。表紙の女性.....なんですよ(。-艸-。)
警察から捜査依頼を受けるミステリー作家・香月史郎。翡翠が事件後、瞬時に見分ける犯人像(時には犯人名指し)を元に論理を立て、証拠を掴み、難事件を解決していく。ひたすら証拠を探すミステリー笑。。連作短編集です。。3つ目の事件で解決のパターン化と香月先生と翡翠の距離が縮むほど(章を重ねるごとに)翡翠の魅力が失われていく事に少々飽き飽きしていたのですが、、難事件解決と同時に起きている巷を揺るがす連続猟奇殺人事件。シリアルキラーと翡翠の対峙がついに最終話で...緊張感溢れる場面なんだろうけど、すごく笑ったよ。「翡翠ちゃーん」と叫びたくなる(帯に最強、最驚、そして最叫と書いてあったなぁ笑)。。長めの伏線をスッキリ回収。。魅力が失われつつあった翡翠ちゃんが.....好きでたまらなくなったよ笑。。1度きりしか楽しめないけど、面白かった〜。