みみの無趣味な故に・・・

読書感想、本にまつわるアレコレ話。時々映画、絵画鑑賞の感想も書いてます。

『まなの本棚』 芦田 愛菜

 

まなの本棚

まなの本棚

 

おすすめ ★★★★★

【内容紹介】

運命の1冊に出逢うためのヒントに!

「本の出逢いは人との出逢いと同じ」
年間100冊以上も読み、本について語り出したら止まらない芦田愛菜が
本当は教えたくない“秘密の約100冊”をご紹介。
世代を超えて全ての人が手に取ってみたくなる
考える力をつけたい親御さんと子供たちにも必読の書です。

Q 本の魅力にとりつかれた初めての1冊は?
Q 一体、いつ読んでいるの?
Q どんなジャンルの本を読むの?
Q 本を好きになるにはどうしたらいい?
Q 好きな登場人物は?

スペシャル対談
・山中伸弥さん(京都大学iPS細胞研究所所長 教授)
・辻村深月さん(作家)
も収録!

 

【感想】

天皇陛下御即位をお祝いする祭典で大好きな読書を織り交ぜながら祝辞を述べる凛とした姿が話題となった芦田愛菜ちゃん。愛菜ちゃんの読書を通じて得た知識が気になるので、読んでみました。

「タイミングってとっても大切。やはり本は出会い」

愛菜ちゃんの瑞々しい本好きあるある、本の選び方や読み方。正解がないから面白い!と溢れる読書愛にこちらまでワクワク。。小説、エッセイ、図鑑、歴史、古典、海外文学までと幅広い。。好奇心旺盛で意欲満々な女の子ね。。辻村深月の大ファンで意外にスポ根好きでもある。。本の感想を読み、伝える力や表現力に感心しますが、何より感受性が素晴らしい。物語から得る物の豊富さに見習いたいことばかりでした。特に村上春樹作品の感想は奥深かった。。
辻村深月さんや山中伸弥さんとの対談も面白い。。辻村さんが最後までプロットを考えずに物語を書いてるということに「えー!」と愛菜ちゃんと同時に驚いた笑。。謎を散りばめているけど答えは考えてなく、書いていくうちに「気づく」。。執筆が楽しそう。。
小説は一人だけでは成り立たない。読み手が想像しなければ、作家がイメージしてる人物の姿は伝わらない。書き手と読み手が一緒になって一つの像を作り出すことが魅力。。本を読むことは「現実逃避」と言われるかもしれないけど、「目の前の世界だけがすべてじゃない」と教えてくれるのが本だと思う。。という辻村さんの言葉に読書の魅力が詰まってました。
山中伸弥さんとの対談では研究と芸術の共通点。何かをゼロから作り出すという創造の世界。ゼロから無限の可能性を引き出せる仕事。
小説家、生物学者、女優。。この対談の時間、空間が物語みたい。

 

愛菜ちゃんの選んだ秘密の約100冊のうち既読本は25冊でした。

『おしいれのぼうけん』

『不思議の国のアリス』

『ぐりとぐら』

『魔女の宅急便』

『怪人二十面相』

『学習まんが人物館』

『赤毛のアン』

『あしながおじさん』

『ハリーポッター』

『夜のピクニック』

『風が強く吹いている』

『リズム』

『ふたり』

『西の魔女が死んだ』

『舟を編む』

『かがみの孤城』

『そして誰もいなくなった』

『こころ』

『永遠の0』

『海辺のカフカ』

『探偵ガリレオ』

『三毛猫ホームズシリーズ』

『図書館戦争』

『若草物語』

『スロウハイツの神様』


読んでみたいと思った本は、

『ツナグ』(辻村深月)

『天と地の方程式』 (富安陽子)

『反撃』(草野たき)

『変身』(カフカ)

あと...日本文学を読まず嫌いしてないで、読もう。。いつか(もう弱気)