みみの無趣味な故に・・・

読書感想、本にまつわるアレコレ話。時々映画、絵画鑑賞の感想も書いてます。

『ロートレック荘事件』 筒井 康隆

 

ロートレック荘事件(新潮文庫)

ロートレック荘事件(新潮文庫)

 

おすすめ ★★★☆☆

【内容紹介】

夏の終わり、郊外の瀟洒な洋館に将来を約束された青年たちと美貌の娘たちが集まった。ロートレックの作品に彩られ、優雅な数日間のバカンスが始まったかに見えたのだが…。二発の銃声が惨劇の始まりを告げた。一人また一人、美女が殺される。邸内の人間の犯行か?アリバイを持たぬ者は?動機は?推理小説史上初のトリックが読者を迷宮へと誘う。前人未到のメタ・ミステリー。

 

【感想】

こういうの好きです。郊外に佇む美しい洋館。。優雅な時間を過ごす将来有望な青年達と美しいお嬢様達。魅惑的な美しい女性、おっとり淑やかなふんわり女性、空気を読まないわがまま女性。。癖のある親たち。殺人事件は起きます。犯人はこの中にいるでしょう。。鋭い目を持つ迫力のあるドタバタ刑事登場。。警察が捜査中に次々と殺人事件が起きる笑。。読んでいくうちに不思議な違和感。。モヤモヤから解明されるトリック。。合ってるかなぁ。。解決編へ。。ネタバレあり...かも。

序盤からちょっと違和感があったのは、誰視点なの?で戸惑ったから。。「おれ」は誰?と疑問に思いながら読んでるうちに、ある人物の存在感を掴むとグンと読みやすくなったの。。ロートレックの人物像にヒントあり?

こういうミステリー久しぶりでした。。ロートレックの絵画も鑑賞できて楽しかった😊