みみの無趣味な故に・・・

読書感想、本にまつわるアレコレ話。時々映画、絵画鑑賞の感想も書いてます。

『ナオミとカナコ』 奥田 英朗

 

ナオミとカナコ (幻冬舎文庫)

ナオミとカナコ (幻冬舎文庫)

 

おすすめ ★★★★☆

【内容紹介】

望まない職場で憂鬱な日々を送るOLの直美は、あるとき、親友の加奈子が夫・達郎から酷い暴力を受けていることを知った。その顔にドス黒い痣を見た直美は義憤に駆られ、達郎を排除する完全犯罪を夢想し始める。「いっそ、二人で殺そうか。あんたの旦那」。やがて計画は現実味を帯び、入念な準備とリハーサルの後、ついに決行の夜を迎えるが…。

 

【感想】

スリル満点過ぎる:(´°Д°`):アワアワ💦💦
(ナオミの章)親友カナコが夫からDVを受けてる事を知り..夫を殺...排除する計画を練り、クリアランスプラン(ナオミ命名)を見事達成。ナオミが勤める百貨店で高額の時計を盗む中国人の李朱美(チャイナタウンを仕切る女社長)の厚顔さには笑える。女性が外国で生き抜く底力を見抜くナオミは呆れながら、惹かれていく。。信用ゼロからの友情関係にも注目。

 

(カナコの章)ここからは最後まで一気読み。。達成後、夫失踪妻を演じるもハラハラドキドキと危なげ。。手強い夫の妹・陽子の追い詰め方が手に汗握るわ心臓痛いわ(><)。。ラスト数ページは全身汗だく。。逃げてーーーうまく逃げてーーー無事に逃げてくれーー‼︎ε=ε=ε=ε=ε=ヾ(;゚ロ゚)ノ ヾ(;゚ロ゚)ノ ニゲロォー!!
犯罪者なのに...二人を応援してしまう(←思うツボ笑)。。ナオミより不安定なカナコがどんどん冷静になり、強くなる。。親友が自分のために危ない道を選んでくれたなら徹底的に守るよね。。女の友情の脆さとは逆に頑丈なまでの強さに感情移入せざるおえなくなるところが奥田さん、上手いわ〜。。それにしても...
(*﹏*๑)疲…疲れた。。心臓バクバク。。でも面白かった。。