おすすめ ★★★★☆
「一日百円で、どんなものでも預かります」。とある商店街にひっそりと営業する「あずかりやさん」盲目の店主・桐島くんとお客様の心温まる物語。シリーズ第三弾。
「スーパーボール」の話が好き。
毎日100円ショップで3つまで買うルールを決めてる女性。。ある日、黄色いスーパーボールを手に取り、、思い切りぶつけたい衝動に駆られる笑。落としたスーパーボールの想像以上の跳ね返りに大慌て。。アワアワしながらレジで4つの商品購入。。マイルール違反に落ち込む女性。。さて?余分な品物をどうする?
後向きで不安感を抱く女性が、あずかりやさんに通う事で生き生きとしだし、閉ざされた過去と向き合い、明るい未来が目の前に広がるようなラストに心地良さを感じました。。とっても悲しい人生だからこそ、グッと来ました。。わたしもスーパーボールを思い切りぶつけて、予期せぬ動きを楽しみたいなぁ。。
他にも友達を大切にするための物の扱い方など色々と大事なことを教わった気がする。。物たちから見える店内の様子や店主の表情、想い。。店内の物たち同士や店主との会話はもちろんないのだけど、それぞれがお互いをとても大事な存在と認めてる事が大いに伝わる。。桐島くんが物に愛情深く接しているからだと思う。毎回思うのだけど...読むたびに「物」を大切にしていきたい。。断捨離された物たちはどんな気持ちでいるんだろ。。無駄な買い物はしないようにしよう。。
シリーズ第一弾の感想はこちら↓
シリーズ第二弾の感想はこちら↓