みみの無趣味な故に・・・

読書感想、本にまつわるアレコレ話。時々映画、絵画鑑賞の感想も書いてます。

『アダルト・エデュケーション』村山由佳

 

アダルト・エデュケーション (幻冬舎文庫)

アダルト・エデュケーション (幻冬舎文庫)

 

おすすめ ★★★☆☆

【内容紹介】

「ミズキさんでないと、だめな軀になっちゃうよ」。弟を愛するあまり、その恋人・千砂と体を重ね続けるミズキ。千砂はその愛撫に溺れ――(「最後の一戦」)。女子高のクラスメイト、年下の同僚、叔母の夫、姉の……。欲望に忠実だからこそ人生は苦しい。覚悟を決めてこそ恍惚は訪れる。自らの性や性愛に罪悪感を抱く12人の不埒でセクシャルな物語。

 

【感想】
「たかが性愛にこれほど沢山のバリエーションを求めるのは...人間だけ」

という一文の通り、、これほど貪欲に性愛を突き詰める村山さんが、素直にすごいなぁと思える。。官能だけでなく、女性の愛の深部にここまで赤裸々に、、純粋に欲望のままに生きることができず思い悩む女性の不安や葛藤を描ききることも...。ただ、一気読みはできなかった。。背徳感の連続が思ったよりのしかかる。。隙間を埋める程度が充分。。