みみの無趣味な故に・・・

読書感想、本にまつわるアレコレ話。時々映画、絵画鑑賞の感想も書いてます。

『犬も食わない』 尾崎 世界観 千早 茜

 

犬も食わない

犬も食わない

 

おすすめ ★★★★☆

【内容紹介】

尾崎世界観が描く「だめな男」。千早茜が描く「めんどくさい女」。
同棲カップルそれぞれの視点、男女の本音が詰まった“究極の共作恋愛小説"が誕生。

「結婚とか別れ話とか、面倒な事は見て見ぬふりでやり過ごしたい」「ちゃんと言ってよ。言葉が足りないから、あたしが言い過ぎる」――脱ぎっ放しの靴下、畳まれた洗濯物、冷えきった足、ベッドの隣の確かな体温。同棲中の恋人同士の心の探り合いを、クリープハイプ尾崎世界観千早茜が男女それぞれの視点で描く、豪華共作恋愛小説。

 

【感想】

だめな男・桜沢大輔。めんどくさい女・二条福。

福がだらしない大輔にイライラしながら世話を焼いてる姿...ちと笑えない。。自分と重ね反省しちゃう。。大輔の言葉足らず。。福の言葉の浪費。。男女が言葉でうまく伝え、理解することって、、とっても難しい。。不可能に近いと思う。。
2人が見に行ったカメラマンとミニマリストトークショー。。カメラマン「(写真というのは)切り取って、捨てていく。産み出すのではなく捨てるってこと」。。ミニマリスト「自分という存在を通すだけで、そこから消えたとしても、そこには残っていく。ふっ、だから持たない。通過させていきましょう。ふっ」←ミニマリストが話の合間に「ふっ」って言う口癖。。話の一番最後が「ふっ」で終わるとか。。一番イライラして面白すぎるキャラだったわ。。尾崎さんのこういう細かいところが面白い笑。


イライラして、やり場のない怒りをぶつけ合いながら、なぜか離れられない存在。。簡単に捨てられないものって、、ありますよね。。大輔、不器用だけど、優しいし可愛い一面もあるなぁって思うのが、ダメなのかなぁ。。笑