みみの無趣味な故に・・・

読書、時々映画の感想を書いてます。

『湯を沸かすほどの熱い愛』 中野 量太

 

湯を沸かすほどの熱い愛 (文春文庫 な 74-1)

湯を沸かすほどの熱い愛 (文春文庫 な 74-1)

 

 

おすすめ ★★★★★

【内容紹介】

銭湯「幸の湯」を営む幸野家。しかし、父が1年前にふらっと出奔し銭湯は休業状態。母・双葉は、持ち前の明るさと強さで、パートをしながら、娘を育てていた。 そんなある日、突然、「余命わずか」という宣告を受ける。その日から、彼女は、「絶対にやっておくべきこと」を決め実行していく。家出した夫を連れ帰り家業の銭湯を再開させる、気が優しすぎる娘を独り立ちさせる、娘をある人に会わせる…母の行動は、家族からすべての秘密を取り払うものだった。ぶつかり合いながらもより強い絆で結びついていく家族。そして母から受けた大きな愛で繋がった家族は、究極の愛を込めて母を葬ることを決意する。

 

【感想】

冒頭に愛される銭湯の雰囲気があったか〜と始まる回想シーン。。夫失踪後の休業をした銭湯から静けさと寂しさが伺える。。双葉の強い人柄が休業を告げる張り紙でわかる「湯気のように店主が蒸発しました。しばらくの間、お湯は湧きません。幸の湯」

双葉と安澄母娘の二人生活。。安澄は高校でいじめに苦しむが母は娘に強くなってほしい。。娘は母に心配をさせたくない。。心の内に不安を持ちながら、お互いを思いやるとても良い母娘関係。。ここまではよくある母娘関係の話だけど、、突然余命2ヶ月という宣告を受ける双葉。この瞬間からタイムリミットを覚悟した彼女は、「絶対にやっておくべきこと」を決め実行していく。1秒も無駄にできない双葉の想いが周囲を巻き込んで、一気に駆け巡る。。家出した夫を見つけると夫の隠し子と思われる小学生の女の子・鮎子と同居。二人を連れ帰り、、四人暮らしが始まる。。急かされ、、焦る気持ちが時には人を傷つけてしまう。。家族がその愛に精一杯応えようと変わっていく姿に、、心打たれる。。双葉の「やっておくべきこと」。。自分がいなくなる世界の為に命がけでやらなければならないこと。。最後の最後まで、家族を思う双葉と母を安心させて見送りたい家族。。ずっと泣いた。。全力の愛情が全身に伝わり、、震えるくらい泣けた。。感想を書いてる間も、、泣けてくるわ。。

そして衝撃のラスト。。ネタバレします。

涙うるうるで読んでだけど(இдஇ )「ん?」ってなった。。母の遺体を湯船に?。。お湯を沸かして、グツグツ?。。えっと...自分たちの手で?煙突からは「モクモクモクモク」。。双葉を一人にさせたくない家族の思い。。熱い♨️熱すぎる♨️タイトルはここに繋がるわけね。。♨️熱い愛だわ。。

映画はとても評判が良いそうです。。宮沢りえさんが美しいそうだ。。観てみたい。。ラストがとても気になる。。