おすすめ ★★★★☆
【内容紹介】
写真家志望の大学生・相羽慎吾。卒業制作間近、彼女の夏美と出かけた山里で、古びたよろず屋「たけ屋」を見付ける。そこでひっそりと暮らす母子・ヤスばあちゃんと地蔵さんに、温かく迎え入れられた慎吾たちは、夏休みを「たけ屋」の離れで暮らすことに。夏空の下で過ごす毎日は、飽きることなくシャッターを切らせる。やがて、地蔵さんの哀しい過去を知った慎吾は、自らできることを探し始めるが…。心の故郷の物語。
【感想】
優しさが溢れてるよぅ。。小さな商店「たけ屋」に訪れた夏美と慎吾の夏。。「たけ屋」の凛という音が心地よい風鈴。キラキラ輝く豊かな自然。瑞々しい川魚や山菜。ホタルの光。庭先のたんぽぽ。あったかい笑顔。どれを切り取っても美しい情景が目に浮かぶ。。生の強さを感じさせる夏が終わり、死を匂わす秋から冬へ。。夏美と慎吾は人と出会い、人との別れで、優しさと幸せを知る。。とんぼもたんぽぽも何もかも幸せなのね。。ヤスばあちゃんの最後が一番泣けたなぁ。。素敵な5文字の言葉は魔法ね。。
「人生はひたすら出会いと別れの連続。別れがとことんさびしくなるように、出会った人とは親しく付き合っていきたいです。」(著者のあとがき)
昨夜は雪が舞い降る夜でしたが、、ほんわかとなりました。。出会いに感謝。。アリガトウ😌📖💕