みみの無趣味な故に・・・

読書、時々映画の感想を書いてます。

『それからはスープのことばかり考えて暮らした』 吉田 篤弘

 

それからはスープのことばかり考えて暮らした (中公文庫)

それからはスープのことばかり考えて暮らした (中公文庫)

 

おすすめ ★★★★☆

【感想】

銀幕の女優に恋をして「月舟シネマ」に通い、近所のサンドイッチ店「トロワ」のサンドイッチに魅了され、働き始めてスープ作りに専念する僕。「トロワ」の店主と小学生の息子、大家さんのマダム、「月舟シネマ」で出会う濃い緑色のベレー帽を被った女性とのささやかな交流。。名前のないスープの作り方をあれこれ考える僕のやわらかい日常。。あったまる。

物語がゆったりと流れていく中で、心に収まりの良い言葉が散りばめられてる。。
「うっかり」「ぼんやり」「知らんぷり」などの言葉の連想とつながりに、ほっこりしながら、本の中を浮遊してる言葉から色々な考えが頭の中を巡らせ、、何度か足を止めてしまう。。わたしも「ぼんやり帽」よくかぶってるなぁ。。笑

僕の母が道に迷うことを楽しんでる「遠まわり」も、いいなぁ。。正しい道を知ってても、わざと遠まわりをして楽しむ。。そういう楽しみ方ができるようになりたい。。今はまだ本気で迷ってるから。。

急かされてしまう日々の隙間時間に読んだ本。。大きな展開はないけど、穏やかにゆったりと過ぎていく時間の中で小さな驚きを楽しむ日常がこれからも繰り広げられていくんだろうなぁと、、ふわふわっとした気持ちになりました(´-`).。oO