みみの無趣味な故に・・・

読書感想、本にまつわるアレコレ話。時々映画、絵画鑑賞の感想も書いてます。

『サヴァイヴ』 近藤 史恵

 

 

サヴァイヴ (新潮文庫)

サヴァイヴ (新潮文庫)

 

おすすめ ★★★★☆

 

【内容紹介】

団体戦略が勝敗を決する自転車ロードレースにおいて、協調性ゼロの天才ルーキー石尾。ベテラン赤城は彼の才能に嫉妬しながらも、一度は諦めたヨーロッパ進出の夢を彼に託した。その時、石尾が漕ぎ出した前代未聞の戦略とは―(「プロトンの中の孤独」)。エースの孤独、アシストの犠牲、ドーピングと故障への恐怖。『サクリファイス』シリーズに秘められた感涙必至の全六編。

 

【感想】

爽快感、達成感を味わいたく、読んだ『サヴァイヴ』
想像をしていたのと違う感情が湧き上がりました。。『サクリファイス』でチームエースだった石尾とアシストの赤城。。期待のエース石庭。。世界で戦う白石誓の苦悩。。嫉妬、羨望、限界、重圧、恐怖、信念、無念。。あらゆる感情が入り乱る選手たちの想い。。孤独なエース、支えるアシスト、生き残る為の苛酷なサイクルロードレースの世界。。リアリティ溢れていて、目が離せない。。精神的強靭と思われる選手でも繊細な部分が描かれ、、シリーズの中で一番心に打たれた作品でした。これからも楽しみです。