おすすめ ★★★★☆
【感想】
「COPY」村山 由佳
人気者・志緒里に似ていく下級生。志緒里、不安になる。そばで見ている僕は志緒里の味方でいたい。
( ˘ω˘ ).。oO(怖い。。志緒里を大好きな人達、、単に怖い。。)
「ト・モ・ダ・チ」坂井 希久子
パート内でのアレコレ。。
( ˘ω˘ ).。oO(人としての暗黙のルールを破っても、わからない人。。存在が怖い。。)
「卵の殻」千早 茜
中学時代からの仲良し4人組。何でも話す秘密のない関係。。30代となりそれぞれの歩む道は違くても変わらない関係を維持するには...。
( ˘ω˘ ).。oO(卵の殻のように些細な事でヒビが入る女ともだち。。関係を守りたい気持ちから秘密が生じる。。複雑)
「水底の星」 大崎 梢
小学生のスイミングスクールの仲間たち。競争心から亀裂が。。
( ˘ω˘ ).。oO(女は2歳から女として生きてる。。小学生ともなると、人生を狂わすこともできる。。とは思いたくないんだけど...。)
「こっちを向いて」額賀 澪
取引先の担当女子社員が転職。。仕事上の付き合いからお友達として新たな関係を築いていく事はできるのか...?
( ˘ω˘ ).。oO(この話はとても共感できた。。友達作りには相手への気遣い、距離感、行動力が必要。。学生の頃と感覚は変わらなくても、年を重ねる事によりパワーが必要となる。)
「ブータンの歌」阿川 佐和子
伯父のリハビリでバッタリ会った見覚えのない女性。中学の時にクラスでからかわれていた同級生。丹野朋子。アダ名はブータン。突然の再会から、彼女と親しくなっていく...。
~阿川佐和子さんのお話から~
女ともだちの移ろい。。相手が自分と同様の苦しみを抱えていると知ると親しみが湧き、距離が縮まる。だからかもしれない。状況が一変し、、(中略)、、共通の敵を失うと、たちまち冷めてしまう。
( ˘ω˘ ).。oO(境遇、環境が似てるからこそ、共感して仲良くなるけど、そこからの歪みも生じる。全く違った環境の友達でも仲良くなれると思ってる)
「ラインのふたり」嶋津 輝
LINEではなく、工場のラインで働くふたり。。同じライン上で知り合い、気が合うふたり。。若い女性社員の事を言い合うふたり。。
( ˘ω˘ ).。oO(話が地味で暗いけど、ふたりの友情が明るかった)
「獣の夜」 森 絵都
妻・美也の誕生日サプライズパーティーを大学の友人たちと企画した夫・泰介。。パーティー会場に連れていく任務を引き受けた紗弓。。美也の気まぐれでなぜかジビエ・フェスタへ。。鹿、猪、穴熊、雉、、肉食化するふたり。。鎌倉野菜店で待ちわびてる夫と旧友たち。。ふたりはいつしか、サプライズ返しをすることに...。
( ˘ω˘ ).。oO(この話が一番好き。。人はそうそう変わらないし、別に変わらなくていい。。そのまま生きていけばいいし、それしかできない。。本質を見て見ぬフリをしてくれる友達。。夫、、ダメ過ぎてサプライズ企画ができる能力は持ち合わせていない事にも笑える)
嫉妬が絡むリアリティのあるお話が多いので、正直疲れました。でも読み進めると、最後の森絵都さんのお話でじんわりと女の友情、いいなぁと心から思わせてくれました。