【公式】『万引き家族』大ヒット上映中!/本予告 - YouTube
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【内容紹介】
高層マンションの谷間、今にも壊れそうな平屋に治と信代の夫婦、息子の祥太、信代の妹の亜紀の4人が転がり込んで暮らしている。彼らの目当ては、この家の持ち主である初枝の年金だ。足りない生活費は、万引きで稼いでいた。冬のある日、近隣の団地の廊下で震えていた幼い女の子を、見かねた治が家に連れ帰る。体中傷だらけの彼女の境遇を思いやり、信代は娘として育てることにする。だが、ある事件をきっかけに家族はバラバラに引き裂かれ、それぞれが抱える秘密と切なる願いが明らかになっていく。
【感想】
一番感動したのは、、安藤サクラの存在。。どの映画も安藤サクラが出てくると、前のめりになってる自分がいる。。今回は前のめりどころから、演技を超えて、そのものなのではないかと、、引っ込み思案になりました。。感動というか迫力負けしました。。彼女の間が、胸に染み込んできて、、ただただ切ない。。リリーフランキーは『そして父になる』とほんの少し『凶悪』が混ざったような、、この方も演技とは思えない自然体。。万引きを教えてる父親を優しい人だなぁと思ったのは初めて(ダメですよ。真似しないように)。。リリーさんって器用な人。。茉優ちゃん、、不安定女子をやらせたら一番なんじゃないかなぁ。。素晴らしい。。小さな子役の女の子の表情。。とてつもなく、不安を煽る。。絶妙な表情がこの子の命を擦り切らせてるようで、、とっても辛い。。ということで、、キャストの演技力が良すぎて、、犯罪に手を染めている事を看過してしまいたくなる家族の物語でした。
マンションの狭間にある死角のような平屋の家に潜む家族。。社会からの死角みたいで、、そこだけが異質な空間。でも見事に生活をしている家族ごっこをする人達。。夢のような生活が海水浴を境に現実に引き戻されてしまう。。海水浴のシーンは夢物語の終点のようで、幸せな家族の心に残るワンシーンでした。。
この家族のそれぞれの背景が細かく描かれなかったことがとても良いと思いました。。そこは重要ではないのに掘り下げられたくないと、最後まで思って観てました。
駄菓子屋のおじさん(柄本明さん)の一言。。たった一言なんだけど、、グッときました。。