みみの無趣味な故に・・・

読書感想、本にまつわるアレコレ話。時々映画、絵画鑑賞の感想も書いてます。

『望郷』 湊 かなえ

 

望郷 (文春文庫)

望郷 (文春文庫)

 

おすすめ ★★★☆☆

【感想】

瀬戸内海の島に暮らす人々の6つの短編集。
とても鬱陶とした島民の人間模様に閉塞感を感じられ、息苦しかった。どのお話も恨み、陰鬱、妬み、諦めが閉鎖的な世界で濃厚に渦巻いてて、、早く脱出したいのに、窮屈さに締め付けられ、、読み進めるスピードを落とす。。島からなかなか抜け出せない💦💦この気持ちが、島にとどまることしかできない人の想いに似ているのかも。。

『望郷』というタイトル通り、、島への想いが強いからこその物語だったと思います。。作者の故郷がモデルとされた島ということで、更に生々しさを感じられる一冊でした。。美しい瀬戸内海に浮かぶ島の景色、風土、海鮮をいつか味わいたいと夢見ているわたしには、、島民たちの現実に少なからず衝撃を受けました。。

湊かなえさんは『告白』『境遇』で断念しました。。お久しぶりに読みましたが、短編でちょうど良いかと思います。。どの話も長編だったら、体力奪われそうです。。😖📖💦